Instagramで嫌がらせやトラブルが多発!?トラブル予防のための対策と解決方法

若い人たちを中心に急激に広がりを見せているInstagramInstagramは、これまでのTwitterFacebookなどのSNSと異なり、画像や動画を掲載するためのSNSとなっていて人気を博しています。

 

「インスタ映え」という言葉もあるように、Instagramに載せるための写真を撮るために旅行をしたりレストランに行ったりする人もいるくらいです。

 

しかし、世界中の人が閲覧できるSNSに写真を載せることで、個人情報が流出したり、他人を不快にさせてしまって誹謗中傷を受けたり、知らない人とダイレクトメッセージで口論になったりと様々なトラブルが発生しています。

 

そこで今回は、Instagramで実際に起きている様々なトラブルの事例や、Instagramでトラブルに遭わないために普段から気を付けるべきこと、そして、万が一トラブルに発展してしまった場合の解決方法について解説していきます。

 

企業として公式Instagramアカウントを利用したいけれど不安が大きい方や、お子様がInstagramでトラブルに巻き込まれないか心配な方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

Contents

Instagramで実際に起きているトラブルの事例

Instagramでは日々いろいろなトラブルが発生していますが、具体的にどのようなトラブルがあるのか事例を見ていきましょう。

 

どのトラブルも、いつ誰に降りかかってもおかしくないほど身近なものなので、他人事と思わず注意していく必要があります。

 

フォロワー数を妬まれていじめられる

SNSでのネットいじめはかつてはLINEいじめがメインでした。LINEでメッセージを送っているのにいつまでも返信が来ない既読スルーや未読スルーをされたり、自分だけLINEのグループトークに入れてもらえず「LINE外し」にあったりとLINE上でいじめられることが問題となっていました。

 

しかし最近ではInstagramでもいじめが起きています。

 

20185月には「Instagramのフォロワー数や男友達が多いことをねたまれている」と相談していた熊本県の女子高生が自殺をする事件が起こっています。LINEと違ってInstagramではフォロワー数やいいね数が可視化されますので、それに対して「あの子、対して可愛くなくて性格も悪いのにインスタでは人気がある」と言いがかりをつけられ、いじめに発展するケースも珍しくありません。

 

また、特に中高生の間ではメインの投稿よりも24時間で消える「ストーリーズ」機能の方をよく使っています。24時間で消えるという気軽さから、悪ふざけで友達の見られたくない写真やいじめとも取れる状況の動画をストーリーズに投稿して、それが周りに拡散されてさらなるいじめトラブルに発展することもあります。

 

知らない人にフォローバックを返してトラブルに発展

Instagramでは、Facebookと違い本名で登録しているユーザーはほとんどいないですよね。アカウント写真もはっきりとわかる顔写真にしていないことも多く、フォローされても「この人誰だっけ?」ということは珍しくないでしょう。

 

誰かわからない人にフォローされたとき、「無視するのも悪いしな」「アカウントから誰かわからないけれどきっと知り合いだろう」と気軽にフォローバックする人も多いと思います。

 

しかし、実際に現実ではまったく知り合いではない場合も多く、知らない人からのフォローに何の気なしにフォローバックしてしまうと、ダイレクトメッセージで執拗に迫られたり、あなたのInstagram投稿に対して嫌がらせとも取れるコメントを投稿されたりというトラブルに発展することもあります。

 

Instagramの投稿に誹謗中傷のコメントを書かれる

Instagramの初期の設定のままにしていると、誰でもあなたの投稿が見られるようになっていますし、フォローも自由にすることができるようになっています。

 

フォロワーが増えること自体は問題ないのですが、中には悪意を持ってあなたの投稿を見てそれに対してコメントしてくる人も存在することがあります。

 

あなたが自分の写真を投稿した時に

「不細工のくせに」「可愛いと思ってるの?」

などと誹謗中傷のコメントを投稿されるというトラブルもよくある事例です。

 

また、企業の公式アカウントで採用活動の風景を載せたりしたときに

「ブラック企業には入らないほうがいい」「サービス残業ばかりさせている会社」

などという誹謗中傷のコメントを書かれることもあり、SNSマーケティングとしてInstagramを利用しているのに逆効果になってしまうこともあります。

 

ダイレクトメッセージで誹謗中傷の内容を執拗に送られる

あなたの投稿に対して誹謗中傷のコメントを書かれるケースもありますが、その場合は周りにも誹謗中傷のコメントを書いていることがバレてしまうので、後々アカウントを突き止められると恐れているユーザーの場合は直接あなただけが見られるダイレクトメッセージで誹謗中傷を書いてくるトラブルになることがあります。

 

ダイレクトメッセージなので無視すればいいだけかもしれませんが、あまりにもひどい場合は精神的にも参ってしまうと思いますので、アカウントを突き止めて犯人を特定し法的措置を取ることを検討したほうが良い場合もあります。

 

その場合は、調査のプロである探偵や法律の専門家である弁護士に相談しながら進めていくといいでしょう。

 

画像を無断で投稿される

友人同士で撮った写真をInstagramにアップすることは普通のことですが、中には勝手に写真を投稿してほしくない人もいます。その場にいたことをSNSでは公開したくない人もいますし、写りが良くないので公開されたくないという人もいます。

 

勝手に写真を投稿したことで友人関係のトラブルになることもありますし、友人関係が壊れてしまうきっかけになることもあります。

 

中でも、子どもの顔写真の公開は特にトラブルになりやすいので注意が必要です。入学式や卒業式、運動会など子供の成長をInstagramに投稿して自慢したくなる気持ちもわかりますが、Instagramに写真や動画を投稿する場合は、その写真に誰が写っているのか、その人はInstagramに写真を投稿することを承諾してくれているのかを慎重に吟味してから投稿するのがベストです。

 

最悪の場合、プライバシー侵害として訴えられてしまいトラブルが大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。

 

有名人の写真を勝手に投稿して肖像権侵害にあたる

周りの友達や同じ学校のお子さんの写真だけでなく、有名人などの写真を勝手に投稿することもトラブルの原因になります。

 

撮影会などでSNSに写真を投稿しても良いという場合ならInstagramにアップしてもいいのですが、有名人のプライベートな瞬間の隠し撮り写真をInstagramに投稿してしまうと、肖像権侵害に当たる可能性が高くなります。

 

当然、事務所から訴えられるリスクが上がりますし、炎上トラブルにつながってしまうこともありますので有名人を見かけて写真を撮ったとしてもInstagramをはじめSNSには絶対に投稿しないように気を付けてください。

 

ステルスマーケティングが原因で炎上トラブル

ステルスマーケティングとは、「ステマ」とも呼ばれていて、宣伝と気づかれずにこっそりと宣伝行為を行うことを指します。

 

Instagramで「この商品お勧めです」「私もこれを使ってすぐ痩せました」など、インフルエンサーと呼ばれるフォロワーが多いインスタの有名人が商品の口コミを書いているのを見かけたことがある人も多いでしょう。

 

これらの宣伝行為は企業がインフルエンサーに依頼して報酬を支払って宣伝してもらっているものなのですが、宣伝行為だとはっきりと明記せずに投稿しているインフルエンサーが多く、「騙された」と炎上トラブルに発展することも多いのです。

 

ユーザーからすると、本当の口コミなのかCMと同じように宣伝なのかの区別がつきにくいため、インフルエンサーの投稿を信じたユーザーが効果を実感できずに炎上トラブルになってしまうのです。

 

高解像度写真で個人情報が漏れてしまう

最近はスマートフォンで撮影した写真もかなりの高解像度になっていて、とても美しい写真が撮れると評判になっていますよね。しかし、このような高解像度写真をInstagramに投稿してしまうと、科学技術を悪用されて多くの情報が読み取られてしまう恐れがあります。

 

これまでにもInstagramに投稿したピース写真の画像から指紋が読み取られてしまうトラブルが実際に起きています。

 

最近はマンションのオートロック解除やスマートフォンのログイン、銀行口座のインターネットログインなど、指紋情報が様々な生体認証に使われるようになってきていますので、写真から指紋の情報が盗まれてしまうと金銭的にも大きなトラブルに発展してしまいます。

 

Instagramに写真をアップする場合は、ピース写真を公開しないことや、わざと解像度を下げて投稿するなどの配慮が必要になってくるでしょう。

 

写真から合鍵を作られてしまう

何気ない自宅内の写真を投稿したり、キーホルダーの写真を投稿したりする場合、自宅の鍵の写真が写りこんでいることがありますよね。

 

しかし、これはかなり危険で、鍵の写真を撮って送るだけで合鍵が作れるサービスもありますので、自分が知らない間に自宅の合鍵を作られてしまう危険性もあります。

 

Instagramには、自宅の鍵や勤務先の鍵が写っている写真は絶対に投稿しないように気を付けなければいけません。

 

ストーリーズに気軽に投稿してトラブルに発展

Instagramには、24時間で消えるストーリーズという機能がありますが、気軽に利用できるというメリットの反面、多くのトラブルを引き起こす可能性もあります。

 

24時間でInstagramからは消えますが、誰かがスクリーンショットとして保存すれば手元に画像として残ってしまうため、拡散されて瞬く間に広がってしまうリスクがあります。

 

24時間で消えるから」と油断して自宅近辺の写真を載せたり、学校内の様子を載せたりすると、風景などから住所が簡単に特定できることがあります。

 

住所は重要な個人情報でそれが知られてしまうと空き巣やストーカーの被害に発展するリスクがありますので、24時間で消えるからと油断せず、写真や動画に名前や住所などがバレそうなものが写り込んでいないかどうかをしっかりとチェックしたうえで投稿することが大切です。

 

Instagramでトラブルに遭わないために普段から気を付けるべきこと

Instagramでは実際に様々なトラブルが起こっていますし、トラブルは誰にでも起こりうる可能性があります。

 

そこで、トラブルに遭わないために普段から利用時に気を付けるべきことをまとめていきますので、ぜひ日ごろから意識してみてください。

 

世界中の人が見ているかもしれない意識を持つ

Instagramに限ったことではありませんが、インターネット上に公開したものは基本的に世界中の誰でも閲覧することができます。

 

表現の自由はもちろんありますが、自分が面白いと思った投稿がすべての人に面白いと映るとは限りません。

 

人によっては「不愉快」「気に食わない」「見たくない」という感情を抱く可能性もあります。自分とは違う多くの人たち、自分の価値観とは違う不特定多数の人たちがInstagramの投稿を見ている可能性があることをしっかりと自覚して利用することが大切です。

 

ストーリーズでもスクリーンショットを撮られている可能性を考える

先ほどもお伝えしましたが、ストーリーズでの投稿はそれ自体は24時間で消えますが、ストーリーズの投稿を見た誰かがスクリーンショットとして画像を保存している可能性があります。

 

スクリーンショットとして手元に残っていれば拡散される可能性もありますし、その画像からいろいろな解析をされて個人情報がバレてしまうリスクもあります。

 

24時間で消えるストーリーズだからと油断して投稿するのは危険であると自覚しましょう。

 

近所の風景や自宅付近の写真は載せない

自宅や通っている学校、職場が不特定多数の人に知られてしまうと、ストーカー被害に遭ったり空き巣被害が起きたりと様々なトラブルを招いてしまいます。

 

自宅そのものの写真だけでなく、たとえば近所のコンビニの前で撮った写真に「●●店」という地域が分かる写真を載せてしまうとある程度の住所が知られてしまいます。

 

また、良く見れば車のミラーに自宅が写りこんでいたり地名がわかるものが写りこんでいることもありますので、写真を投稿する前には、住所や勤務先などの個人情報が写り込んでいないか確認する癖をつけるのがベストです。

 

了承を得ていない人の写真は載せない

Instagramに限らずSNSに自分の写真を載せたくない人もいますし、その場にいることを周りに知られたくない人もいるため、承諾を得ていない人の写真はInstagramにアップするのは辞めましょう。

 

Instagramに載せてほしくない人がいる場合は、その人に抜けてもらった状態で撮影したり、どうしてもその人が入っている写真を載せたい場合はスタンプで隠したりするなどの配慮が必要でしょう。

 

ピース写真を公開するときは慎重に

先ほどお伝えしたように、高度な科学技術を悪用されてしまうと、写真から指紋の情報が抜き取られてしまい、重要な個人情報が漏洩するリスクが高くなります。

 

指紋は個人特有のものなので、マンションのオートロック解除やスマートフォンのログインなどに使われていますし、金融機関のネットログインにも使われていることがあります。

 

指紋情報が知られてしまうと金銭トラブルにも発展してしまう可能性がありますので、ピース写真を載せないことや載せる場合は画質を落としてから載せるなどの工夫をするようにしてください。

 

万が一Instagramでトラブルや嫌がらせ被害に遭ってしまった場合の解決方法とは

どれだけ注意していてもInstagramを利用している中でトラブルに巻き込まれてしまうことはあるでしょう。

 

では、万が一トラブルに巻き込まれてしまったら、どのように対処して解決していくのが良いのでしょうか。

 

トラブルの相手や嫌がらせの犯人を特定し証拠を取る

トラブルを根本的に解決していくためには、トラブルを起こしている相手を特定することが必須になります。

 

相手を特定したうえで、嫌がらせ行為を辞めるように交渉したり、場合によっては損害賠償請求をしたりすることが可能になります。

 

ただ、誹謗中傷を繰り返してくるなどの嫌がらせをする犯人は匿名のアカウントを利用していることが多いため、素人ではなかなか犯人を特定することが難しいでしょう。そのような場合は、SNSトラブル調査に精通している調査会社や探偵に調査を依頼し、犯人の特定や嫌がらせの証拠を取ってもらうのがベストです。

 

法的措置を取る

Instagramのトラブルは名誉毀損罪にあたるものやストーカー規制法に違反するもの、脅迫罪にあたるものなど無視できないレベルになってしまうことも多々あります。

 

そのような場合は、損害賠償請求などの民事責任を追及したり、刑事罰で訴えたりということが必要になるでしょう。

 

法的措置を取る場合は、嫌がらせトラブルの確固たる証拠を取ることと犯人を特定することはもちろん必要ですが、専門的な手続きを行うことが必要になります。

 

法的措置を取る場合は法律の専門家である弁護士を頼りにするのがお勧めです。弁護士に相談すれば、煩雑な手続きも相手との交渉もすべて代理で行ってくれますので安心して任せることができます。

 

危険性を感じる場合は警察に相談する

Instagramでのトラブルは、緊急性を要さないものが多いため、通常は警察に相談してもなかなか取り合ってもらえないことがほとんどです。

 

警察に対応してもらえない場合は探偵や弁護士に相談するのがベストですが、嫌がらせやトラブルの内容によっては身の危険を感じることもあるでしょう。自宅がバレて自宅に嫌がらせをされたり、ストーカー被害がひどくなったりした場合は身の危険を感じるはずです。

 

その場合は迷うことなく警察に相談するようにしてください。緊急性が高いと判断してもらえばすぐに捜査をするなどの対応を取ってくれるでしょう。

 

まとめ

Instagramは多くの人が利用しているSNSで上手に活用すれば企業のマーケティングにも利用できる素晴らしいSNSの一つです。

 

しかし、使い方を間違ってしまったり、リスク管理が甘かったりするといろいろなトラブルを招いてしまうということは今回の記事でご理解いただけたかと思います。

 

Instagramでトラブルに巻き込まれないようにしっかりとリスク管理をして楽しく利用するようにしてくださいね。また、もしトラブルに巻き込まれてしまった場合は一人で抱え込まず、SNSトラブルに強い専門家に相談するようにしてください。