爆サイに個人情報を書かれた!削除申請する方法と犯人の特定方法

インターネットの掲示板やTwitterをはじめとするSNSで個人情報を勝手に書かれたり誹謗中傷を書き込まれたりする被害は後を絶ちませんが、最近では「爆サイ」と呼ばれるサイトに個人情報を流出させられる被害が非常に増えてきています。

 

個人情報の流出だけでなく「●●は不倫している」「●●は薬物を使用している」「●●は枕営業で客を取っている」など事実無根の誹謗中傷を書き込まれてしまったら、私生活においても大きな被害を受けることになってしまうでしょう。このような被害に遭った場合、どのように対処すればいいのでしょうか。どうすれば爆サイに個人情報を勝手に書き込んだ犯人を特定できるのでしょうか。

 

今回は、爆サイのスレッドに投稿された個人情報に関する書き込みの削除依頼を出す方法や、個人情報を書き込んだ犯人の特定方法についてSNSトラブルに強い探偵が詳しく解説していきます。

 

Contents

爆サイに個人情報をさらされる被害が急増

冒頭でもお伝えした通り、最近では爆サイに個人情報を勝手に書き込まれたり、誹謗中傷を書き込まれたりする被害が急増しています。

 

ただ、「爆サイ」と言われてもピンとこない人や、まだまだ爆サイについて詳しくどのようなものか把握できていない人もいるでしょう。

 

まずはこの章で、爆サイについての基本的な知識をつけていきましょう。

 

そもそも爆サイって何?

爆サイと呼ばれるサイトは正式には「爆サイ.com」といって、日本全国を12に区分けしたバージョン(北海道版、東北版、関東版、甲信越版、北陸版、東海版、関西版、山陽版、山陰版、四国版、九州版、沖縄版)と海外バージョンの合計13バージョンで構成されているローカル色の強い掲示板です。

 

掲示板のカテゴリ数は3354個もあり、自分の興味の持てる掲示板が必ず見つかると言っていいほど充実しています。

 

ニュース速報やスポーツをはじめ、政治・経済や芸能関係、パチンコ・スロット・お水・ホスト・風俗・ギャンブル・ゲームなど様々なジャンルを網羅していて日本最大級のローカルコミュニティ掲示板と言うことができるでしょう。幅広いジャンルとローカル色の強さという点で他の掲示板とは少し異なる性格を持っているのが爆サイなのです。

 

爆サイの怖さの原因となる「サブカテゴリ」

爆サイの大きな特徴の一つがローカル色の強さであることはすでにお伝えしていますが、ローカル色が強く、地域密着型の掲示板であればあるほどその地域に特化した情報を簡単に入手することができるようになりますので、便利な一面もあるのですが、いったん悪質な誹謗中傷が書き込まれたり、個人情報が流出されてしまったりすると驚くほど短時間のうちに地域コミュニティの内部で拡散してしまうという怖さも持ち合わせています。

 

爆サイには地域掲示板として市区町村レベルの細かい掲示板にわかれていて、ローカルな情報が書き込めたり入手できたりしますが、細かい地域設定になっていくとどうしても特定の個人や特定のお店に関する誹謗中傷やプライバシー侵害の投稿が多くなっていく傾向にあります。

 

特に、サブカテゴリの中の「キャバクラ情報」「お水掲示板」「風俗掲示板」「ホスト掲示板」など、夜の仕事に特化したサブカテゴリの掲示板でこのような個人情報の流出やプライバシー侵害、誹謗中傷などのトラブルが多く発生しているのです。

 

他にも、チェーン店ではない個人がやっている居酒屋やバー、ラーメン屋などが誹謗中傷の標的になることも多くあります。

 

爆サイで発生している誹謗中傷の特徴

爆サイでの誹謗中傷やプライバシー侵害、個人情報の書き込みで被害に遭っている人の多くがナイトワークをしているキャバクラ嬢やホストと言われています。

 

お店の同僚やお店の客が顔写真や個人名、源氏名、住んでいる場所など個人を特定できるような内容の書き込みを爆サイにすることで、プライバシーの侵害や名誉毀損、誹謗中傷などの被害が発生しやすくなっています。

 

爆サイの特徴の一つに源氏名やイニシャルでの悪口や誹謗中傷の書き込みが多いという点が挙げられますが、たとえ源氏名やイニシャルによる書き込みで本名を書いていなかったとしても、特定の地域に特化したローカルコミュニティとなっているので、その業界に関係のある人なら誰のことを指しているのか、すぐにわかってしまいます。

 

その結果、キャバクラや風俗店で働いていることが家族や恋人に知られてしまうだけでなく、ストーカー被害にあう可能性も高くなります。また、爆サイに住所や本名を公開されたことによって、職業や住所を変えざるを得なくなった被害者も数多く報告されています。

 

爆サイに書かれた個人情報を削除してもらうための方法

爆サイに個人情報が書き込まれたままにしてしまうと、より多くの人の目に触れることになってしまいますので、あなたの家族や恋人、入社試験を受けている会社の人事担当者が見てしまうことにもなりかねません。

 

爆サイに個人情報を書き込んだことは許せませんし、慰謝料請求や謝罪をさせたい気持ちはわかりますが、まずは該当する投稿を削除してもらう対処を行うことも重要です。

 

爆サイでは、掲示板運用者が独自に投稿の削除を行ってくれる場合がありますので、次にご紹介する手順に従って投稿の削除申請をしていきましょう。

 

まずは「削除依頼について」のガイドラインページを確認

ここでも削除依頼の手順を解説していきますが、まずは爆サイ掲示板に掲載されている「削除依頼について」というページで概要を把握しておきましょう。

 

ここでは「削除依頼の方法」、「注意事項」、「非弁行為に関する注意喚起」の3点について説明がされています。

 

関連ページ:爆サイ.com > 削除依頼について

 

削除依頼フォームへアクセス

爆サイの「削除依頼について」のページにも書かれてありますが、削除してほしい投稿が書かれているスレッドやレスが表示されている画面の下の方までスクロールしていくと「削除依頼」のボタンがありますので、それをクリックすると削除依頼フォームに移動することができます。

 

削除依頼フォームに必要事項を入力する

削除依頼フォームに移動できたら、そのフォームに沿って必要な情報を入力していきます。

 

✓スレッドNo(削除してほしい対象のスレッドのタイトルに表示されている番号)

✓スレッドタイトル(削除してほしい対象のスレッドのタイトル名)

✓レス番号(削除してほしいレス・コメントの番号)

✓削除してほしい理由

を順番に入力していきましょう。

 

削除依頼を受理してもらいスムーズに削除の手続きを行ってもらうために特に重要なのは、「削除理由」をしっかりと書いていくことです。どのような権利侵害があるのかを明確に説明することが重要となります。

 

削除依頼フォームを送信

必要事項がすべて入力できたら「削除依頼を送信」をクリックすれば削除依頼のステップは完了です。

 

正しく申請がされていれば、削除依頼フォームに入力している自分のメールアドレスに、削除依頼を受け付けた旨の認証メールが届きますので確認しましょう。

 

爆サイ運営側が削除理由を正当なものと判断すれば、運営側によって投稿が削除されます。目安としてはおおよそ72時間ほどで削除が完了します。

 

もし、72時間以上経っても削除がされていない場合、削除理由が正当なものだと認められずに削除依頼が通らなかった可能性があります。

 

そのような場合は、裁判所に記事削除の仮処分を申請するなどの法的対処が必要になってきますので、個人だけでは対応が厳しくなってくるでしょう。そのような場合は、無理せず専門家に依頼してしまいましょう。

 

インターネットトラブルに強い弁護士やインターネット調査、SNS調査に強い探偵に相談すれば、投稿内容の削除申請だけでなく犯人の特定も行ってくれるため、嫌がらせの根本的な解決を目指すことができます。

 

依頼する際の注意点

爆サイの運営側に投稿の削除依頼をする際の注意点は主に2点です。

 

1つ目は、削除してほしい投稿が複数あったとしても、1回ずつ申請の手続きを踏むことです。

 

たとえば、爆サイの掲示板に、5件の誹謗中傷が書き込まれていて、その5件すべてを消してほしいとします。その場合、1回の削除依頼フォームへの入力の中に5件分の申請をするのではなく、面倒でも5回分の削除申請を出さなければならないということです。

 

そして、1件目の削除依頼の申請を行ってその反応があってから2件目の削除依頼の申請を行うようにしましょう。

 

連続で何度も申請を行ったり、1回分の申請で5件分の削除依頼をしてしまったりすると、業務妨害と見なされてしまう危険性があるのです。

 

2つ目の注意点としては、利用規約にもとづいて必要な情報を入力し、権利侵害についての記載を含めて削除理由をしっかりと書いていくことです。

 

たとえば、自分の誹謗中傷が書き込まれた投稿を消してほしくて焦って「このページに私の源氏名が書かれて悪口が書き込まれているからこれを早く消して!」と依頼を出しても削除の許可は下りないでしょう。

 

削除理由をどのように書けばいいのか、どのような権利侵害が起きているのか自分では判断できない場合は専門家に相談してみるのが確実かもしれません。

 

爆サイに個人情報を書き込んだ犯人が許せない!犯人の特定方法とは

爆サイに個人情報を勝手に書かれてしまったことで、私生活に悪影響が出てしまったり、ストーカーなどの被害に遭ってしまったりすると、個人情報を書き込んだ犯人のことが許せないと感じてしまいますよね。

 

当事務所にも「爆サイに私のことを書いた人をどうしても特定したい」「書き込んだ内容が許せない!仕返しする方法を知りたい!」と相談に来られる方が多くいらっしゃいます。

 

爆サイは基本的に匿名で書き込みを行っているため、匿名の相手に誹謗中傷を書かれてしまうと精神的にも肉体的にも疲弊してしまうでしょう。

 

結論から言いますと、書き込みをした匿名の投稿者を特定することも、犯人に対して損害賠償請求などの仕返しをすることも物理的には可能になります。

 

ここでは、爆サイに書き込みをした犯人を特定する方法について簡単な流れをご説明していきます。

 

発信者情報開示請求を行う

爆サイに書き込みをした匿名の相手を特定するには、「発信者情報開示請求」をすることが必要になります。

 

発信者情報開示請求の流れは、

【爆サイに対して「発信者情報開示請求の仮処分」をする】

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【仮処分命令が出たら、IPアドレスやタイムスタンプなどの個人情報を入手する】

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IPアドレスなどから判明したプロバイダに対して「発信者情報消去禁止の仮処分」と「発信者情報開示請求訴訟」を行う

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【開示請求が認められたら、匿名の投稿者の氏名・住所・メールアドレスといった個人情報を入手する】

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【無事に犯人の特定が完了】

という流れになります。

 

発信者情報開示請求についてはこちらの「発信者情報開示請求して誹謗中傷投稿者を特定しよう!流れとポイント」の記事も参考にしてみてください。

 

SNSトラブルに強い探偵に調査を依頼する

爆サイに自分の個人情報を勝手に書き込んだり誹謗中傷を書き込んでいたりする匿名の投稿者を特定することは、上記でご説明した「発信者情報開示請求」を行うことで可能であることはご理解いただけたと思います。

 

ただ、「発信者情報開示請求すればいいのはわかったけど、その手続きが難しすぎて・・・自分では無理・・・・」と断念してしまいそうになっている方がほとんどでしょう。

 

確かに、多少の法律の知識が必要ですし、手続きはかなり煩雑になりますので、普段から慣れている方でないと自力で行うのはかなりハードルが高いです。

 

おまけに、プロバイダのログの保存期間は3か月程度であるといわれていて、爆サイからIPアドレスが開示されるまでは、大体23週間かかりますので、できるだけスムーズにプロバイダに対する訴訟を提起しないとログが消えてしまい、犯人の特定が難しくなってしまうのです。

 

「自力では犯人特定が難しそうだけど、どうしても諦めたくない・・・」という方!諦める必要はありません!そのような場合に味方になってくれるのが、SNSトラブルに強い探偵です。

 

発信者情報開示請求の手続きによってももちろん犯人特定は可能ですが、探偵は調査のプロですので、ネット上にあふれている様々な情報を分析して、爆サイに投稿を書き込んだ犯人が他のサイトでも書き込みをしているのか、SNSのアカウントはどれなのかなどを調査してくれます。

 

探偵はスピード感を重視して調査を行ってくれますので、より早く解決したい方には特にお勧めです。

 

警察は爆サイの個人情報流出では動かない!?

爆サイでの個人情報流出や誹謗中傷は、名誉毀損罪や侮辱罪、脅迫罪などに該当する場合もありますので、警察に通報して犯人を特定してもらいたいと考えている方も多いかもしれません。

 

確かに、刑法で定められている罰則に該当することが証明できる場合は、捜査を行ってもらったり、刑事罰を受けさせたりすることも可能ですが、実際には警察が告訴状を受け取ってくれず、拒否され捜査されないケースがほとんどです。

 

そのため、爆サイで個人情報を流出させられてしまった場合は、犯人特定や削除依頼、損害賠償請求を含め、探偵や弁護士に相談するのがベストな解決策と言えます。

 

まとめ

インターネットの掲示板やSNSに自分の本名や住所、電話番号などの個人情報や誹謗中傷を書き込まれてしまったら、拡散する前に迅速に対処していくことが重要です。

 

特に爆サイのような地域密着型のローカル色の強いサイトの場合は本名が書かれていなくてもイニシャルや源氏名だけでも、誰のことを言っているのか特定されてしまいますので、放置しておくと被害が拡大し、とても危険です。

 

爆サイの運営側に削除申請をすることはもちろんですが、それに加えて探偵や弁護士などネットトラブルに強い専門家への相談も視野に入れることがお勧めです。