LINEいじめの恐ろしい実態とLINEいじめから子供を守るためにできる対策

スマートフォンの普及に伴い、LINE上でいじめを受ける、いわゆる「LINEいじめ」の相談件数が年々増える傾向にあります。

 

実際にLINEいじめが原因でいじめの被害者が自殺してしまうケースも発生していて大きな社会問題になりつつあります。特にLINEいじめは中学生や高校生の間で問題になっていますが、最近では小学校34年生くらいの相談も増えており、お子さんを持つ親御さんは心配でならない状況になっています。

 

今回は、そんなLINEいじめについて、LINEいじめの恐ろしさやLINEいじめでよくあるパターン、そしてLINEいじめに気が付いた時に親として子供のためにできる対策について解説していきます。

 

Contents

LINEいじめが怖い理由

いじめ問題自体は今に始まったことではなく、昔から存在しているものですが、LINEいじめはリアルないじめよりも深刻で問題視されています。

 

なぜLINEいじめはそれほど怖いとされているのでしょうか。その理由について見ていきます。

 

いじめから逃れられる時間がない

ネットの世界ではないリアルな世界でのいじめなら、学校にいる間、塾にいる間などで済みますので家に帰ってこればいじめから逃れられることになります。

 

親としては心配になってしまうかもしれませんが、学校に行くのを辞めて家にこもっていればいじめの被害からお子さんが自分自身を守ることも可能になります。

 

しかし、LINEなどネット上のいじめの場合は、いつも手にしているスマートフォンがいじめの道具になってしまうため、家に帰ってこようと、自分の部屋に身を潜めようと、時間や場所を問わず常にいじめられ続けるような感覚になってしまいます。

 

そのため、LINEいじめの被害者があっという間に精神的に追い詰められてしまい、自殺を考えるようになることもあるのです。

 

外部の大人が気付きにくい

リアルな世界で行われているいじめは、明らかに集団で無視されていたり、持ち物を隠されたり、殴る蹴るなどの暴行をされたりするため、教師や親が気付きやすい傾向があります。

 

しかし、LINEでのいじめは閉ざされたいわば密室のような状態でいじめが行われるため、周りの大人がいじめの存在に気付くことすら難しくなります。

 

また、LINEいじめをしている加害者はもちろん、いじめの被害者もいじめられていることが恥ずかしくて証拠となるLINEのトークルームを消してしまうことが多いため、仮に親御さんが子供の様子がおかしいことに気が付いてもLINEいじめを受けている確証が持てずに対応が遅れてしまうケースが少なくないのです。

 

子供の自信を大きく喪失させてしまう

教師や親御さんの中には、「LINEいじめは直接殴られたり物を壊されたりするわけではないから、従来のいじめよりマシなのでは?」と考える方も少なからずいらっしゃいます。

 

しかし、LINEいじめはオフラインで行われる従来のいじめ以上に子供に精神的なストレスを与えてしまいます。

 

LINEでは相手の顔が見えない状況で、相手の顔色を一切伺わずに発言できるため、面と向かって発言するこれまでのいじめよりもLINEいじめのほうが過激な内容になる傾向にあります。その結果、子供は従来のいじめ以上に精神的苦痛を味わうことになってしまい、自信を大きく喪失してしまうことになります。

 

オフラインのいじめにつながる

LINEいじめは基本的に顔を知っている相手に対して行われます。クラスのLINEグループや部活のLINEグループ、仲良しグループのLINELINEいじめの主な場所となっています。

 

そのため、一度LINE上でいじめが発生すると、学校や部活でも無視などが起きてしまい、オフラインのいじめにつながることになります。そして、LINEいじめに参加している人が多ければ多いほど、オフラインでのいじめの加害者も多くなり、被害者が受ける精神的ショックは計り知れないものになってしまうでしょう。

 

LINEいじめの5つのパターン

LINEいじめには大きく分けて5つのパターンがあります。

 

LINEで仲間はずれ

いじめる対象者をLINEグループからはずす仲間はずれのパターンです。

 

いじめる対象者だけを最初からLINEのグループに招待しないこともありますし、いじめる対象者も参加しているLINEグループがダミーとして存在し、実際には悪口を言うためのLINEグループを他に作っていて、いじめ被害者がその存在に気が付かないケースもあります。

 

LINEグループから一斉退会

もともと参加していたLINEのグループから、なんの前触れもなく自分以外の他のメンバーが一斉に退会してグループに残ったのは自分1人だけという状況にさせられるパターンもあります。

 

そして、1つ目のパターンのように裏で別のグループが作られていて、自分以外はその新しいLINEグループに移っているというのはよくある事例です。

 

LINEを無視

通常のいじめと同様、LINEでのメッセージを無視するパターンもあります。未読になっていれば、「まだ見ていないのかな」とも考えられますが、既読になっているのに返信が来ない場合は無視されている可能性が高いでしょう。

 

さらに、11でのやり取りのLINEを無視されるケースだけでなく、グループLINEで何かしらの発言をして、明らかに返信がもらえるような内容にも関わらず、一向に誰も返信をしてくれないというパターンのいじめもあります。

 

そして、自分以外の他の子がグループLINEで発言をするとすぐに誰かが返信をしているという状況になると、LINEグループでいじめられていることがはっきりとわかり、ショックを受けてしまいます。

 

集団で悪口LINE

いじめる対象の子が存在していないグループLINEで「●●、ウザくない?」「直接言ってやろうよ」などという意見が出てほかの子が賛同すると、タイミングを合わせて一斉に暴言や悪口のLINEをいじめる対象に送るというパターンもあります。

 

自分を否定する言葉や暴言が短時間の間に次々と押し寄せてくるので、自分が完全に否定されたような気持ちに陥ってしまいトラウマになる可能性もありますし、スマホが鳴っただけで恐怖を感じるようになってしまうこともあります。

 

また、一斉に悪口が送られてきていることから、自分が外されている裏のグループLINEの存在にも気が付いてしまうため、さらにショックを受けてしまいます。

 

画像や動画の共有

いじめの対象者の見られたくない写真や動画をグループLINEで共有するパターンのいじめもあります。エスカレートしていくと、LINE上だけでなく他のSNSにも拡散されてしまい被害が大きくなることもあります。

 

また、11でのLINEのやり取りで、相手のことを信用して打ち明けた悩みや相談事を、その部分のやり取りのスクリーンショットを撮って、他のグループLINEで共有するケースもあります。信用して打ち明けたのに、スクリーンショットを撮られてグループLINEで共有されたことを知れば人間不信になってしまうでしょう。

 

LINEいじめを受けた時に子供を守るためにできる対策とは

LINEいじめはLINEの特徴からいじめの内容が陰湿になるケースが多く、いじめを受けた被害者は大きな心の傷を負ってしまいます。

 

LINEいじめからお子さんを守ることができるのは親御さんしかいません。大切なお子さんをLINEいじめから守ってあげるためにできる対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

家庭内で居場所を作ってあげる

LINEいじめを受けている被害者は、世界中全員が自分の敵で味方がいないという錯覚に陥ってしまます。LINEという閉ざされた空間でいじめを受けているので無理もないでしょう。

 

そのため、せめて家庭内だけは安心できる場所だということを言葉でも行動でも示して安心させてあげましょう。

 

自分の居場所はちゃんとあること、自分の味方はちゃんといるということ、本当の自分を理解してくれる存在がいるということをわかってもらえば、LINEいじめを苦に自殺したり、家出したりすることは回避できるでしょう。

 

そして、できるだけ家庭内でコミュニケーションを取り、悩みがあったらすぐに打ち明けられるような環境を普段から意識的に作っておくことも大切です。

 

他の友達と過ごすようにアドバイスしてあげる

学校や部活という世界にいると、その世界だけがすべてだと感じてしまい、いじめてくる子供たちにどうやったら受け入れてもらえるか、どうやったらいじめをうけずに済むのかということに意識が向きやすくなってしまいます。

 

しかし、実際には他のクラスに気の合う子がいるかもしれませんし、部活以外にも友達は作れるはずですし、習い事や塾にも友達がいるはずです。幼なじみもいるでしょう。

 

LINEいじめをしてくるような子供とは関わらず、他の場所で友達を作ってその子たちと過ごせばいいのだとアドバイスしてあげることも大切です。LINEいじめをしてくる子供たちとの関係に固執する必要がないと分かった時点でお子さんの気持ちも少しは楽になるはずです。

 

無理に学校に行かせない

LINEいじめを受けていると、オフラインのリアルな世界でもいじめられている可能性があります。そのため、学校に行きたくないと言い出したり、仮病を使ったりすることも出てくるかもしれません。

 

そのような場合は無理に学校に行かせないようにしてください。もちろん、親としては学校に行かせたい気持ちがあるのは当然ですし、このまま不登校になってしまったらどうしようと不安になるのは自然なことです。

 

しかし、学校を休みたいと言い始めるなどの子供の異変に気付いたら、無理やり話を聞き出そうとしたり、「どうして学校いかないの」と問い詰めたりすることは絶対にしないようにしてください。

 

無理に学校に行かせようとすると「自分の苦しみは誰もわかってくれない」とさらに孤独を味わわせて絶望してしまいますし、問い詰められて「叱られている」と感じると「自分が悪いからいけないんだ」と自らを責めることにつながり、最終的には親にも一切心を開こうとしなくなってしまいます。

 

「話したくなったらいつでも話してね」「辛いなら無理に学校に行かなくていいからね」「一人で抱え込んではダメよ」とだけ伝えてあげて、心の整理ができるまで待ってあげてください。

 

探偵にいじめ調査を依頼して証拠を掴む

LINEいじめからお子さんを守るためには、LINEいじめを根本的に解決することも非常に重要なことです。LINEいじめの主導犯が誰なのかを特定してその加害者に謝罪をさせる、慰謝料を請求するなどの対応を取ることで、被害者の心が晴れることは多いのです。

 

LINEで行われるいじめ場合、加害者を特定するのは難しく、証拠が消されてしまっていることも多くあります。そのため、SNS調査に強い探偵にいじめ調査を依頼して証拠を掴んでもらうのが得策です。

 

プロの探偵が調査して得られた犯人の証拠やいじめ被害の証拠があれば、慰謝料請求などの法的措置を取る場合も有効です。

 

LINEいじめをうやむやにしてしまうと、被害者のお子さんの心はずっと曇ったままになってしまいますので、いじめ被害をはっきりさせて根本的に解決することも検討するべきと言えます。

 

LINEいじめを受けた時に探偵に調査を依頼すべき理由

いじめ問題は学校と親だけで解決できるのではないか?とお考えの方も多いかもしれませんが、LINEいじめの場合は探偵にいじめ調査を依頼するのがお勧めです。

 

LINEいじめの調査を探偵に依頼すべき理由について見ていきましょう。

 

データの復元ができる

LINEなどスマホ上でいじめを受けている場合、お子さんはいじめられていることを恥ずかしいと感じてデータを消去してしまうケースが極めて多いです。データが消えてしまっていると、証拠として使えないのでデータの復旧を行わなければいけません。

 

一度消されてしまったLINEデータの復元は素人ではなかなか難しいですが、ネット調査に精通している探偵であればデータの復元は可能です。

 

ただし、むやみにLINEやスマホを操作してしまうとデータの復元ができなくなってしまう可能性もありますので、証拠が完全に消えてしまう前にできるだけ早くいじめ調査の相談をすることが重要です。

 

隠されたデータからいじめの証拠を掴める

データを復元したら、そのデータからいじめの有力な証拠を掴んでいけるのも探偵に調査を依頼するべき理由です。

 

また、LINEだけでなく、TwitterInstagram、ネット掲示板などあらゆる場所から犯人につながる証拠やいじめ被害の証拠を掴んでいけるため、法的効力も強くなります。

 

さらに探偵による調査では、ネット上の検索履歴を復元することで、いじめにどれだけ悩んでいたのか、どれほど精神的な苦痛をいじめによって味わっていたのかを証明することができるため、いじめの立証がよりしやすくなります。

 

裁判になったときに有力な証拠として使える

LINEいじめの加害者を特定出来たら、加害者の親に対して慰謝料請求をしたり、いじめの内容によっては刑事告訴したりすることも考えられます。

 

このように裁判になるような場合、探偵が掴んだ証拠は法的効力が強いのでこちらに有利に進めていくことが期待できます。

 

素人が集めた証拠だけでは有力な証拠として認められず、いじめの立証そのものも難しくなってしまうケースが多いため、探偵に調査を依頼したほうがより確実に進めていくことができるのです。

 

まとめ

LINEいじめは子どもを追い詰めます。それだけ、LINEいじめは陰湿で深い心の傷を残させてしまいます。

 

子どもが本当に追い詰められて自殺などを考えてしまう前に親としてお子さんを守っていく必要があるでしょう。

 

まずは、お子さんの様子の変化にいち早く気が付いてあげること、そして、LINEいじめの存在に気が付いたら、いじめの加害者を特定してしっかりといじめ問題を解決してあげるようにしてください。