マッチングアプリの詐欺被害トラブルが急増中!詐欺の手口と対処法

理想的な異性と出会うためにここ最近、急激に利用者が増えているのがマッチングアプリです。実際、マッチングアプリで出会って恋人同士になれたカップルや、結婚まで至ったカップルも大勢いますので、安全で安心なイメージが定着しつつあります。

 

もちろん、真剣に恋人を探している人や、結婚相手を探している人がほとんどですが、中には詐欺目的などの理由でマッチングアプリに登録している人もいて、それらのトラブルは後を絶ちません。

 

正しく安全にマッチングアプリを利用し、安心して素敵な相手と出会うためには、マッチングアプリで遭遇しうる詐欺トラブルにはどのようなものがあるのかを把握することや、それぞれの詐欺の手口、そして万が一マッチングアプリで詐欺トラブルに巻き込まれた時の対処法を理解しておくことが大切です。

 

今回は近年特にマッチングアプリにおいて横行している詐欺トラブルについて詳しく解説していきます。

 

Contents

マッチングアプリで横行している詐欺トラブルとは

マッチングアプリでの詐欺被害が横行していると冒頭でお伝えしましたが、具体的にはどのような詐欺被害が起こっているのでしょうか。

 

それぞれの詐欺行為についてより深く見ていきましょう。

 

結婚詐欺

結婚詐欺はマッチングアプリにおいてとても多く発生している詐欺被害です。結婚詐欺は結婚するつもりがないのに結婚したがっている相手を見つけて近づき、結婚という餌を使ってお金を騙し取る詐欺のことです。

 

結婚詐欺の被害に遭うのは30代以上の結婚に焦る女性が多いのですが、みな最初は「まさか自分が結婚詐欺に引っかかるわけない」と思っていたと言います。しかし、好きになって結婚したいと思える相手から「結婚資金を貯めよう」「結婚する前に借金を返すのを手伝ってほしい」などと言われると信用してしまうのです。

 

また、「お金を渡さなかったら彼と結婚できなくなってしまう」などという心理が働いてお金を渡してしまうケースも多いようです。

 

結婚詐欺師には次のような特徴がありますので、マッチングアプリを使っていてこのような人と出くわしたら詐欺かもしれないと警戒しておいたほうが良いでしょう。

 

✓マッチングしてからすぐに猛烈なアピールをしてくる

✓交際をはじめてすぐに結婚の話を持ち出してくる

✓医者や弁護士、経営者などお金に余裕があることをアピールしてくる

✓電話番号や勤務先など個人情報を教えてくれない

✓自分の友達に会ってくれない

✓自分の家族に会わせてくれない

 

関連記事:マッチングアプリに潜む結婚詐欺に要注意!詐欺師の特徴と対処法

 

恋愛詐欺

結婚詐欺と似たような詐欺として恋愛詐欺があります。恋愛詐欺は必ずしも結婚をちらつかせたりはしませんが、自分に向けられる恋愛感情を利用して騙し、お金を騙し取ったり無理に物を買わせたり、個人情報を抜かれたりして、そのまま音信不通になってしまうパターンが多いです。

 

マッチングアプリでマッチングし、実際に会って恋愛感情が芽生え始めた時期を見計らって詐欺を仕掛けてくる手口が一般的です。「あなたとお付き合いしたいけど、自分には抱えている問題OR障害がある」と打ち明けて、相手に援助を求めてくるのです。

 

「親が病気で手術費用を稼ぐために忙しいから会えない」「兄弟が事故に遭ってお金がかかるから困っている」「将来結婚した時のためにもっと稼ぎたくて会社を立ち上げるつもりだけれど資金がない」などと言ってくることが多いです。

 

実際に会って恋愛感情を持ってしまっている状態ですし、返済する意思があることをアピールして「お金を渡してしてもいいかな」と思うよう仕向けてくるのです。

 

美人局(つつもたせ)

美人局(つつもたせ)は、出会った女性と肉体関係を持った後に、別の男性から「俺の女に手を出しやがって」などと言いがかりをつけてお金を強引に搾取しようとする詐欺のことです。当然、マッチングアプリで出会った女性と脅してくる男性はグルですし、美人局の被害に遭うのはほぼすべて男性です。

 

美人局では「会社にバラす」「家族にバラす」「訴える」「警察に被害届を出す」などと脅してくるため、それを回避しようとお金を払ってしまう人が大半です。もともと出会い系サイトやSNSなどで多く発生していた美人局ですが、マッチングアプリでも多くなってきていると言われています。

 

魅力的な女性とマッチングして、さらに相手から積極的に肉体関係を求められたら嬉しくなってしまうと思いますが、美人局の可能性もありますので十分な注意が必要です。

 

副業詐欺

マッチングアプリにおいて多くの被害が出ている詐欺には、副業詐欺というものもあります。副業詐欺は、マッチングした相手に対して「自分は副業でこんなにも稼いでいる」「誰でも簡単に稼げる副業がある」などと持ちかけて、副業案件に誘ったり、情報商材を売ろうとしたり、投資のセミナーに参加させたりする手口の詐欺です。

 

マッチングアプリにおいてこのような勧誘は規約違反なので、副業詐欺をする詐欺師はマッチングアプリのメッセージですぐに「LINEを交換しよう」「SNSをやっているなら教えて」などすぐに別の連絡手段に移ろうとします。

 

そして、アプリから離れたメッセージのやり取りの中で「会社に勤めながら空いた時間で副業をやっているから稼げるし毎日楽しいんだよね」などと副業で充実しているアピールをしてきます。その流れで詐欺のターゲットにした相手に対しても本格的に勧誘を始めてくるのが特徴です。

 

また、マッチングアプリのプロフィールに「副業で稼いでいるのでリゾート地でも仕事できます」「好きな時間に起きて好きな時間に仕事して毎日楽しい!」などと自由さをアピールしていることも多いです。

 

マッチングした後すぐに、LINEなど、他の連絡手段に変えることを求めてきたり、プロフィールに副業のアピールが多かったりする場合は、副業詐欺を仕掛けてくる可能性もありますので注意しましょう。

 

マッチングアプリ詐欺のよくある手口

マッチングアプリでの詐欺被害が増えていますが、それらには共通していろいろな特徴があります。

 

詐欺師が金銭を騙し取る一般的な手口について時系列でみていきましょう。マッチングアプリで詐欺被害に遭わないようにするためには、できるだけ早い段階で手口に気がつくことが重要です。

 

マッチングする前

マッチングする前は相手のプロフィールしか見ることができないと思いますが、プロフィールに詐欺師特有の空気感があると言われています。

 

たとえば、プロフィール写真がやたらと煌びやかだったり、プロフィール内容に副業についてのアピールがあったり、社会的地位が高いことを匂わせていたりなどです。また、「早く結婚したい」など結婚を意識していることを異様にアピールし、結婚したいと焦り始めているターゲットに刺さるような書き方をしている場合もあります。

 

このように、プロフィールからルックスも経済力も魅力的であると思わせるのが詐欺師たちの狙いです。

 

マッチングした後

詐欺師ではない普通の相手とマッチングした場合は、マッチングアプリ上のメッセージ機能で何度かメッセージのやりとりを行い、実際に会うことを約束する段階か、もしくは会った際にLINE交換などを行うのが一般的な流れです。

 

しかし、マッチングアプリにおける詐欺師の場合、相手と信頼関係を構築することが目的なのではなく、相手を騙してお金を奪い取ることが目的なので、早い段階からLINE交換を持ちかけてくる傾向があります。

 

マッチングアプリの詐欺には色々な種類がありますし、それぞれ手口も多少の差はありますが、早い段階からLINEなど別のメッセージアプリやサイトへの誘導をしてくるのは、マッチングアプリ詐欺の常套手段であることは把握しておいたほうが良いでしょう。

 

実際に会う前

LINEなどで連絡先を交換した後は、ひたすら褒めてきたり、関係を進めてこようとしたりする場合が多いです。

 

通常の相手との出会いであれば、マッチングアプリでマッチングし、しばらくアプリ内でメッセージのやり取りをしてから連絡先を交換し、デートの約束をし、実際に会ってから関係を深めていく、という手順が多いと思いますが、詐欺目的の相手の場合は、できるだけ最終的な「お金を奪い取る」という目的に早く近づこうとしてきます。

 

そのため、マッチングしたらすぐに恋人のような関係になることを求めてきますし、できるだけ早く会おうとしてくるでしょう。

 

マッチングして間もない段階なのに「こんなに魅力的な人は初めてだ」「もう好きになっちゃったかもしれない」「本当にきれいだね」「早く会いたいよ」などと会ったこともないときから猛烈にアピールしてくる場合は注意したほうがいいですね。

 

また、デートの約束をする際、デートする場所が2人で会えないような場所、例えば「セミナー」「勉強会」「イベント」「パーティー」などを提案してくる場合や、相手側が会う場所を指定してくる場合も要注意です。

 

実際に会った後

マッチングアプリ詐欺のほとんどは、実際に会った後から本格的に詐欺行為を仕掛けてきます。そのほうが相手からの信用や愛情が芽生えていて詐欺に引っ掛けやすいからです。

 

実際に相手と会ったときに投資や副業の話題が出たり、セミナーや勉強会などに誘われたりした場合、副業詐欺や投資詐欺を企んでいる可能性が高いと考えたほうが良いでしょう。少しでも怪しいと感じたら、できるだけ早くその場を立ち去り、徐々に距離を置いてフェイドアウトしてください。

 

また、最初のデートなのにいきなり親密な雰囲気を出してきたり、すぐに結婚というワードを出してきたりする場合は結婚詐欺や恋愛詐欺の可能性があるので要注意です。

 

さらに、男性の場合は相手の女性からやたらと肉体関係を積極的に誘ってくるような場合には、美人局の可能性があるので、本当に相手のことを信用できると確信するまでは肉体関係を持つのは控えたほうが良いでしょう。

 

万が一マッチングアプリで詐欺被害に遭ってしまった場合の対処法

マッチングアプリで恋人や結婚相手を探そうとしている人からしてみれば、まさかマッチングアプリで詐欺被害に遭うなんて思ってもいないでしょう。

 

そのため、ちょっとした気の緩みで詐欺被害に遭ってしまうケースは少なくありません。

 

もしご自身がマッチングアプリで詐欺被害に遭ってしまったらどのように対応するべきなのかしっかりと把握しておくことが大切です。

 

できりだけ記録として残す

詐欺被害に遭う方は、最後まで完全に気づかなかったということはあまりなく、途中から「ちょっとおかしいな」と気付くタイミングがあります。

 

もし、少しでもおかしい、怪しいと思ったら、できるだけ相手とのやり取りを記録として残しておきましょう。実際に会うことができる場合は、会話をボイスレコーダーなどで記録しておくのも良いですね。

 

また、詐欺師たちはお金をだまし取ることに成功した後は、マッチングアプリからも自分の情報を削除しますし、ターゲットの前からも姿を消そうとしますので、連絡が取れるうちに相手についての情報を少しでも入手しておくと、犯人を捜索する際に手掛かりとして使えます。

 

マッチングアプリの運営会社に通報する

マッチングアプリの中で詐欺に遭った場合はマッチングアプリに運営会社にも通報しておきましょう。

 

アプリの運営会社が捜査をしてくれるわけではありませんが、詐欺師は繰り返して犯罪行為を行うことが多いので、再びアプリ内で詐欺行為をする危険を回避することができ、これ以上被害を大きくせずに済みます。

 

国民生活センターに相談する

マッチングアプリで詐欺被害にあった場合は、国民生活センターに相談するという方法もあります。

 

国民生活センターでは、返金してもらうためのアドバイスをしてくれたり、詐欺についての専門機関を紹介してくれたり、場合によっては相手方との交渉も行ってくれる場合があります。

 

また、詐欺被害に遭ってもクーリングオフ制度が使える場合もあります。副業詐欺やデート商法の場合、売買契約が発生していることが多いため、状況を話してクーリングオフ制度が可能かどうか、契約が妥当なのかどうかの専門的なアドバイスももらえるはずです。

 

なお、クーリングオフは適用期間が契約内容によって個別に設定されていますので、詐欺被害に遭ったとわかったらできるだけ早めに相談することが重要です。

 

警察に相談する

マッチングアプリで詐欺被害に遭った場合、できる限りの証拠や記録を集めて警察に相談するという対処法もあります。

 

被害の状況によって、また、証拠が揃っているかどうかで警察も動いて犯人を逮捕するための捜査を開始してくれる可能性があります。

 

ただ、マッチングアプリでの詐欺トラブルでは警察はあまり積極的に動いてくれない場合が多いというのが現実です。警察は日々多数の事件に関わっていて、人員も不足しているためより凶悪な事件を優先的に対応してしまいます。

 

マッチングアプリにおける詐欺被害は、多くの場合警察からすると凶悪性が低いと判断されてしまい、優先順位が低くなってしまうのです。もし警察が積極的に対応してくれない場合は、次にご紹介する探偵に相談することをお勧めします。

 

探偵に相談する

マッチングアプリでの詐欺被害に遭ってしまった場合に重要となるのが、「それが詐欺である」ということを証明することと、「詐欺師がどこの誰であるのか」を掴むことです。

 

マッチングアプリを通して詐欺行為を行う犯人は、偽名を使ったり架空の会社を経営していると言っていたりして教えられていた情報がほとんど嘘であることが多いです。そのため、どこの誰に騙されていたのかを把握しなければ訴えることも返金請求することもできなくなります。

 

また、裁判を起こすなど法的措置を取る場合、詐欺行為であることを証明できなければ言い逃れされてしまいます。

 

本気で詐欺被害に立ち向かい、奪われたお金を取り戻したいと考えているのであれば、探偵に証拠を取ってもらい、犯人を特定してもらうことが不可欠なのです。

 

まとめ

マッチングアプリでは、結婚詐欺や副業詐欺、投資詐欺や美人局などあらゆる詐欺行為が横行し始めています。

 

もちろん、このような詐欺被害に遭わないよう警戒心を持って使うことが大切ですが、相手のことを信用してしまい、気がついたらお金を騙し取られてしまっていたということは誰にでも起こりうることです。

 

もし万が一騙されてしまったら、できるだけ早く専門家に相談し、今後どのように対処していくのがベストなのか話し合うことが重要です。

 

犯人を訴える場合も奪われたお金を取り戻すための裁判をする場合も、犯人がどこの誰であるかの特定や、詐欺被害に遭ったという証拠が重要視されてきますので、証拠収集のための専門的な調査に特化している探偵にぜひお早めにご相談ください。