Instagramにまつわるトラブル事例とSNSトラブルに巻き込まれないための対策

SNSの中でも若い人に特に人気のあるのがInstagramです。インスタグラムはほかのSNSと比べると、写真や動画などを中心に投稿を行うことが特徴になっていて、「インスタ映え」を目指して情報発信を行っている人も多いでしょう。

 

Instagramでの写真や動画が話題となり「インスタグラマー」として収入を得ている人もいますし、企業も公式Instagramアカウントを運用して宣伝や採用活動に役立てている会社も増えてきています。

 

このように、様々な活用がされていて利用者も急激に増加しているInstagramですが、利用者が増え、利用頻度が高くなればなるほど増加してしまうのがSNSトラブルです。

 

Instagramは写真や動画がメインとなっているSNSですので、TwitterにはないInstagramならではのトラブルも起こりえます。

 

そこで今回は、Instagramでよく起こっているトラブルの事例やInstagramSNSトラブルに巻き込まれないための対策、そして万が一トラブルが起こってしまったときの対処法について詳しく解説していきます。

 

Contents

Instagramでよく起こるトラブル事例

まずはInstagramでどのようなトラブルが起こっているのか見ていきましょう。

 

炎上トラブルが起きてしまう

炎上トラブルとは、SNSでの発言や投稿がきっかけで、ユーザーからの非難が集中してしまい収拾がつかなくなってしまうことを指します。

 

特に企業のInstagram公式アカウントで起こりやすいトラブルで、Instagramは企業のブランディングの場としても使われているので「企業の公式Instagramアカウントの炎上=企業そのものの炎上」として捉えられやすくなってしまいます。

 

Instagramは世界中の人が見ることができるSNSですので、炎上してしまうと世界的な影響を及ぼしかねません。企業としてInstagramを利用する際には特に注意する必要があるでしょう。

 

また、一般の方の個人アカウントでも炎上トラブルは起こる可能性があります。SNSで目立ちたいからと言って不適切な発言や人を不快にさせるような写真や動画を投稿したことによってSNS上で炎上してしまうことは誰にでも起こりえます。また、炎上トラブルが起こってしまうとSNS上の情報から本名や住所、勤務先や学校名まで探られてしまうこともあるので大きな危険を伴うことになります。

 

プライバシー侵害をしてしまう

友達と撮った写真や複数人の知人が集まった飲み会などの場で撮った写真をInstagramにアップする人はかなり多くいらっしゃるかと思いますが、何気なくアップした写真や動画によって他人のプライバシー侵害をしてしまう可能性があります。

 

どんなに親しい間柄であっても、InstagramをはじめSNSに自身の写真を投稿されたくないという人はいますので、勝手に写真や動画を投稿するのはマナー違反です。

 

プライバシー侵害として訴えられることは避けられたとしても友人関係に亀裂が入ることは避けられないでしょう。

 

また、お子さまの写真は児童ポルノとして悪用されるリスクもありますので、運動会や入学式、学芸会などの写真をInstagramにアップするのは特に注意が必要です。

 

友人や会社の同僚など複数で撮影した写真や動画をInstagramにアップする場合は、投稿してよいのか、顔出しOKかどうかを前もって確認し了承を得ておくことが必要なのです。

 

空き巣被害を招いてしまう

Instagramでの投稿がきっかけで空き巣被害に遭ってしまった事例も数多く報告されています。

 

Instagramでの投稿内容から自宅が割り出されることもありますし、Instagramにリアルタイムで投稿できる「ストーリーズ」に「今、旅行中~」などと投稿したことで、「今、家に誰もいない」ことが知られてしまい、空き巣に入られてしまうトラブルも多いのです。

 

また、自分自身が撮影して投稿した写真の中に、キーケースやキーホルダーがあり、その写真に自宅の鍵が写り込んでしまっていると、写真に写った鍵の番号をもとに、合鍵を作られてしまい簡単に自宅に侵入されてしまう被害もあるのです。

 

空き巣被害を招かないためにも、自分の生活圏内がわかる写真や自宅が不在であることがわかる投稿は控えるようにするのが無難です。

 

ストーカー被害を誘発する

空き巣被害と同様、Instagramにアップした写真の情報から自宅の住所がバレてしまい、ストーカーに遭うようになるというトラブルも多くなっています。

 

Instagramでは自分の顔写真をアップすることも多いと思いますので、あなたが知らないうちに勝手にファンになられたり、好かれたりすることも少なくありません。

 

自宅近くのカフェやコンビニの前で撮った写真から、自宅付近の駅がバレてしまい、待ち伏せされて自宅の住所まであとをつけられることもあるのです。

 

ストーカー被害を誘発しないよう、投稿する写真や写真に位置情報が載っていないか注意することが大切です。

 

指紋データを盗まれる

Instagramで自分の写真をアップする機会は多いと思いますが、何気なく「ピース」のポーズを取る人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、この「ピースサイン」をSNSにアップすることはかなりの危険をはらんでいることはご存知でしょうか。

 

実は、最近のスマホのカメラは高性能なため、ピースサインの写真画像を拡大して分析すれば、ピースした指から指紋を盗られてしまう危険性があるのです。実際にアメリカでピースサインから指紋データが盗み取られてしまい、マンションの指紋認証オートロックが解除されて被害に遭った事例が報告されています。

 

また、指紋だけでなく瞳の中に映っている情報から自宅がバレてしまったケースもあります。

 

アカウントを乗っ取られる

Instagramに限ったことではありませんが、SNSのアカウント情報が奪われてアカウントが乗っ取られてしまう被害も増えています。

 

Instagramのアカウントが乗っ取られてしまうと、あなたの個人情報をのぞき見られる被害はもちろんですが、あなたのアカウントからあなたを装って不正な投稿やメッセージをばらまかれる危険性もあります。

 

そのため、友人や知人に迷惑をかけたり信用を失う原因になったりすることもあります。

 

SNSIDやパスワードを使いまわしている方や、しばらくログアウトしていない方は注意して定期的に確認したりIDとパスワードを変更しておいたりしたほうが安心でしょう。

 

悪口や誹謗中傷を受ける

Instagramにアップした投稿がきっかけとなって悪口や誹謗中傷を受けるトラブルも多発しています。

 

Instagramではいいねの数を見ることができたり、フォロワーの数を見ることができたりするため、妬みや嫉妬の対象になると誹謗中傷を受ける原因となってしまうことも多いのです。

 

SNSでの悪口や誹謗中傷が原因で自殺してしまう被害者も多くいるのは皆さんもご存知でしょう。自分がアップしたInstagramの投稿に誹謗中傷が殺到してしまうというのは決して他人事ではないのです。

 

子供の写真が悪用される

子どもの運動会や入学式、卒業式や学芸会などのイベントは、親にとっても喜ばしいイベントなので思い出としてInstagramに写真を投稿している人は多いですよね。

 

普段なかなか会えない友人たちへの近況報告もかねて写真をアップしている人もいるでしょう。

 

しかし、子どもが写っている写真のSNSへの投稿はリスクが大きいので注意しなければいけません。なぜなら、子どもの写真が流出すると、児童ポルノなどに悪用されるリスクがあるからです。さらに、子どもの顔写真が流出したことによって誘拐事件に発展する可能性も否定できません。

 

子どもの写真をアップする際は顔を隠してアップするか公開範囲を限定してアップするなどの対策を取ることが賢明でしょう。

 

不正サイトへ誘導されて情報が漏洩してしまう

SNSを使って詐欺を働こうとしている人物がInstagram上に広告を装って不正なサイトのリンクを投稿する場合もあります。

 

有名ブランド品の大幅割引を謳った広告や、アダルトサイトの無料閲覧を装った広告のリンクを流し、魅力的な広告の内容に騙されて詐欺サイトに誘導され、そのサイト上で自ら住所やクレジットカード情報を入力してしまい被害に遭ったというトラブルも報告されています。

 

InstagramSNSトラブルに巻き込まれないためにできること

Instagramでトラブルに巻き込まれないためには、まずSNSのリスクや危険性についてしっかりと理解する必要があります。

 

ここでは、具体的な対策をご紹介していきますので、しっかりと実践していきましょう。

 

適切なプライバシー設定をする

Instagramをより安全に利用するために、プライバシー設定を活用することが可能です。アカウントに鍵をかけるなど、投稿が見られる範囲を絞って公開すると安心ですね。アカウントに鍵をかければ、フォロワー以外の人に投稿内容を見られる心配はありません。

 

ただし、「鍵をかけているからフォロワー以外の人は絶対に見ないから安心」という油断は禁物です。あなたの投稿を見たフォロワーがスクリーンショットを撮って拡散する可能性もあるからです。

 

プライバシー設定をしていてもリスクを気にせず何でもかんでも投稿すると拡散されたり、それが原因で炎上したりするリスクがあるので、マナーのある投稿をするようにしてください。

 

投稿する際に常にリスクを考える

InstagramなどのSNSでトラブルに巻き込まれないようにするためには、「どうせ誰も気にしていないだろう」とあまく考えたり、ストーリーズ機能に関しては「24時間で消えるから大丈夫」と考えたりしないように心がけることが大切です。

 

Instagramを利用する際は自分の投稿に責任を持ち、少しでもリスクがありそうな投稿は控えるのが無難でしょう。

 

何気なく投稿した自撮りの写真の位置情報から自宅がバレて、空き巣被害やストーカー被害に発展するリスクもありますし、友人や知人たちが写っている写真を載せてしまうことでプライバシー侵害にあたり関係性が悪化するリスクもあります。

 

最近ではピースサインの写真から指紋データが読み取られたり、写真に写り込んだ鍵の画像から合鍵を作られてしまったりという被害事例も出てきていますので、少しでもリスクがある内容の場合は投稿しないようにしましょう。

 

Instagramで流れているリンクを不用意に開かない

SNSを悪用して詐欺行為を働こうとしている人物は、Instagramの投稿やダイレクトメッセージで詐欺サイトのURLを流してくる可能性が高いです。

 

URLをクリックしてしまったユーザーを詐欺サイトに誘導し、お金を直接騙し取ったりクレジットカードの情報を抜き取ろうとしたりしてくるという手口です。

 

友人のInstagramのアカウントが乗っ取り被害に遭っている場合、友人になりすましてあなたにダイレクトメッセージを送りつけて詐欺サイトのリンクをクリックさせようとする手口は定番です。多くの被害者は友人からのメッセージなので安心してリンクをクリックしてしまうのです。

 

そのため、Instagramのタイムライン上に流れている投稿のURLを不用意にクリックしないようにすることはもちろんですが、たとえ友人からのメッセージであってもアカウントの乗っ取り被害の可能性を含めて、URLが罠である可能性を疑い、不用意に開かないようにしましょう。

 

アカウントを適切に管理する

アカウントが乗っ取られて家族や友人をSNSトラブル被害に巻き込んでしまったり、あなた自身の個人情報が盗まれたりする被害を防ぐためには、利用するSNSなどネット上のサービスごとに異なるIDとパスワードを使用し、アカウントを適切に管理することが有効です。

 

他人に推測されにくい文字列にすることも大切で、英字、数字、記号などの文字をランダムに組み合わせるようにしてください。名前や生年月日、出身地などは推測されやすいため危険ですし、複数のインターネットサービスで同じパスワードだと、一つが盗まれてしまった途端、芋づる式でほかのアカウントまで乗っ取られてしまいます。

 

複数のパスワードの管理が面倒くさいために同じパスワードを使いまわしている人も多いと思いますが、そのような場合はパスワード管理ツールを利用してみることをお勧めします。

 

InstagramSNSトラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法

Instagramでは様々なトラブルが考えられますが、トラブルに巻き込まれてしまったら、どのように対処していくのがいいのでしょうか。

 

削除依頼をする

あなたの投稿に対して誹謗中傷を書き込んだり、あなたのアカウントをターゲットに炎上トラブルになってしまったりしている場合は、運営会社に通報して削除依頼をするようにしましょう。

 

Instagramでは不適切なコメントや投稿、ダイレクトメッセージを受けた場合は運営側に通報できるようになっています。

 

通報の具体的手順についてはこちらの【公式サイト|報告するには】を参考にしてみてください。

 

トラブルになっている相手を特定する

誹謗中傷トラブルを受けたり、詐欺被害に遭ってしまったり、ストーカー被害を受けていたりする場合は、トラブルになっている相手を特定することが解決において欠かせません。

 

ただ、Instagramは本名でなくても登録できますし、詐欺行為やストーカー行為などの嫌がらせをする人は匿名で登録し、どこの誰なのかわからないケースがほとんどです。

 

そのため、トラブルになっている相手を特定するのは素人ではほぼ不可能でしょう。そんなときに頼れるのがSNSトラブルに強い調査事務所の探偵です。探偵であれば独自のネットワークから相手を特定することもできますし、Instagram以外のSNSも含めて小さな手掛かりから相手につながる情報を入手することもできます。

 

また、探偵以外にも弁護士に依頼することで「発信者情報開示請求」という手続きを行い、トラブルになっている相手の氏名や住所などを取得することで、相手を特定し、民事裁判を起こす準備を整えてもらうこともできます。

 

ただ、いずれの場合もアクセスログの保存期間が決められていて通常は数か月でログが消されてしまい技術的に相手の特定が困難になってしまいますので、トラブルに巻き込まれた場合はできるだけ早く探偵や弁護士などの専門家に相談することが重要です。

 

参考記事:発信者情報開示請求して誹謗中傷投稿者を特定しよう!流れとポイント

 

被害の状況によって法的措置を検討する

Instagramで誹謗中傷を受け、実際の生活に損失が出ている場合や、ストーカー被害で精神疾患を発症してしまった場合など、被害の状況が酷い場合には法的措置を取ることを検討したほうがいいでしょう。

 

被害の状況によっては相手に対して損害賠償請求や慰謝料請求、刑事告訴をすることが可能です。

 

法的措置を取り、満足のいく結果にするためには、まず犯人を特定できていることと、被害の状況を明確に証明できることが必要になりますので、法的措置を取ることを視野に入れていることを前提に探偵に相談してみるといいでしょう。そうすれば、裁判でも認められる法的拘束力の強い証拠を取ってくれるはずです。

 

まとめ

Instagramは日々の生活を投稿したり、趣味の写真をアップしたりなど、楽しむために使うSNSですが、それを悪用しようとしている人がいるのも事実です。

 

Instagramを正しく安全に利用し続けるためには、SNSに潜むリスクをしっかりと理解し、リスクを回避するための使い方を実践していくしかありません。

 

そして、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合はいち早く専門家に相談し適切に対処していくことが重要です。SNSでのトラブルはそのまま放置してしまうと瞬く間に情報が拡散してしまい二次被害、三次被害などが発生してしまう恐れもあるのです。

 

弁護士や探偵に相談する際は、SNSトラブルに特化していて、SNSトラブルの解決実績のあるところを選ぶようにしてください。相談は無料で受け付けているところが多いので、問題が拡散する前にぜひご利用くださいね。