爆サイの削除依頼は自分でできる!誹謗中傷トラブルを解決する方法とは

    爆サイとは、匿名で書き込みができるインターネット掲示板の一つで、地域ごとに分けられているため、ローカル色が強く、ローカルコミュニティとして多くのユーザが利用しています。

     

    自分が住んでいる地域の評判のいい店や観光地などの情報など上手に使えばとても便利な一面もありますが、なかには悪質な誹謗中傷を爆サイに書き込む人もいます。

     

    ローカル色が強いからこそ、爆サイに誹謗中傷を書き込まれてしまうと、リアルな世界においても大きな被害に発展するケースが多く、最近特に問題となっています。

     

    爆サイに誹謗中傷の投稿が書き込まれてしまったときは、その投稿が拡散されてしまう前にできるだけ早く投稿を消すことや、投稿を書き込んだ犯人を特定して法的措置を取ることなどが重要になってきます。

     

    爆サイでの書き込みによって現実世界でも風評被害が起きてしまうなどの事態になった場合でも、速やかに対策を取ることで被害を最小限に抑えることができます。

     

    今回は、爆サイに対して行う投稿の削除依頼方法や、削除依頼をするうえで知っておくべきこと、そして誹謗中傷トラブルを根本的に解決するために爆サイの投稿を削除する以外にも考えておくべき事を解説していきます。

     

    Contents

    爆サイの投稿を削除依頼するうえで知っておきたいこと

    爆サイに書き込まれた投稿を削除する具体的な方法を見ていく前に、削除依頼をする際に知っておくべきことから確認していきましょう。

     

    削除依頼をするには爆サイのアカウントが必要

    爆サイに書き込まれた投稿を削除してもらうための申請をするためには、爆サイのアカウントを作っておく必要があります。

     

    爆サイの削除依頼はメールや電話、郵便では受付けていませんので、アカウントを作ってログインする必要があります。もし、爆サイを閲覧するだけで自分自身は爆サイのアカウントを持っていないという方は、まずアカウントを作成することから始めましょう。

     

    誹謗中傷が書かれている削除してほしいスレッドの下部に「削除依頼ボタン」がありますので、それをクリックし、ログイン画面に移動すると下部に「新しいアカウントを作成」というボタンがありますので、そちらから爆サイに登録してください。

     

    爆サイへの登録が完了し、アカウントを作成できたら削除依頼フォームへアクセスすることが可能になります。

     

    削除依頼したからといって必ず削除してもらえるわけではない

    爆サイの運営側に削除依頼申請をすれば必ず削除してくれると思っている方もいるかもしれませんが、実際には削除依頼をしたからといって100%削除してもらえるというわけではありません。

     

    爆サイには利用規約に禁止事項が定められていて、その禁止事項に該当する書き込みの場合は削除してもらえる可能性が高いですが、禁止事項に違反していないと判断されてしまう場合は、削除されない可能性もあります。

     

    例えば、他人の権利(名誉権や肖像権など)を侵害する投稿や個人が特定できる情報を投稿している場合は禁止事項に違反していますので、削除してもらえる可能性が高いですが、そうではないと判断されれば削除依頼は却下されてしまいます。

     

    また、削除依頼の方法を誤っていたり、不適切な方法を取っていたりする場合も削除依頼が通らなくなってしまいますので、あらかじめ本文でご紹介する削除依頼の方法をしっかりと確認しておいてくださいね。

     

    爆サイへの削除依頼は警察が対応してくれる?

    誹謗中傷などの被害を受けた場合、名誉毀損や侮辱罪などで訴えることもできるため、被害を受けたら警察に相談すれば対応してくれるのでは?と考える方も多いのですが、実際には爆サイでの被害を警察に相談しても対応してくれることはほとんどないと考えたほうが良いでしょう。

     

    特に、爆サイへの削除依頼をお願いしたいと思っていても、削除依頼については一切の対応はしてくれません。投稿の内容が犯罪予告や名誉棄損に該当するということが証明できる場合は刑事事件として立件してもらえる可能性もありますが、刑事事件にならない書き込みであれば、警察は関与することはありません。なぜなら、警察には「民事不介入」という原則がありますので、爆サイなどでのトラブルは基本的に被害者と加害者、爆サイ運営者の間で解決を図るよう促されます。

     

    どうしても刑事事件として立件してもらい、刑事責任を問いたいという場合は、被害の証拠を押さえてから警察に相談するという手順にするべきです。その場合は、まず証拠収集のプロである探偵に調査を依頼してから証拠を押さえたうえで警察に相談すると良いでしょう。

     

    爆サイへの削除依頼を自分でする方法

    爆サイに書き込まれた誹謗中傷を削除依頼すること自体は、ご自身でもそれほど問題なく行えます。

     

    ここでは、爆サイ運営会社に自分で削除依頼の申請をする方法をお伝えします。もし、それでも難しいと感じた場合やうまくいかなかった場合は、ネットトラブルに強い弁護士に相談するようにしてください。

     

    投稿の削除依頼方法

    自分で爆サイの投稿を削除する場合は、スレッド下部にある削除依頼フォームから行います。「知っておきたいこと」の章でも触れましたが、削除依頼の申請は郵便やメール、電話など専用フォーム以外からの削除依頼は受け付けていませんので、必ず爆サイのアカウントを作っておきましょう。

     

    手順としては、まず削除を依頼したい書き込みがあるスレッドを開き、下部にある「削除依頼」のボタンをクリックし、削除依頼の申請フォームに移動します。削除依頼フォームに移動したら、必須項目を入力して送信します。

     

    必須項目としては、

    ・スレッドNo.

    ・スレッドタイトル

    ・レス番号

    ・通報区分

    ・メールアドレス

    ・削除依頼理由

     

    スレッドNo.とスレッドタイトルは自動で入力されるので、レス番号からご自身で入力していくことになります。レス番号は削除したい該当するレスの番号を記入します。通報区分は誹謗中傷の投稿を消したいという場合は「その他」を選んでください。

     

    メールアドレスは、後から爆サイ運営側から連絡が届くように間違いの内容にご自身のメールアドレスを記入するようにしてください。

     

    削除依頼をスムーズに成功させるために最も重要なのが削除依頼理由の部分をしっかりと書けるかどうかにかかっています。爆サイのスレッドは「ただ自分にとって不都合だから」「ただ消してほしいから」という理由では削除してもらうことはできません。削除依頼理由の部分でスレッドが爆サイのルールに違反していて削除するに値するということを明確に伝える必要があります。

     

    削除依頼理由については次で詳しくお伝えしていきます。

     

    削除依頼理由のテンプレート

    先ほども、削除依頼をスムーズに進めてもらうためには、削除依頼理由がしっかりと書けるかどうかにかかっているとお伝えしましたが、具体的にどのようなことを書けばいいのかわからないですよね。

     

    ここでは、多くの方に使っていただけるように削除依頼理由のテンプレートをご用意しているのですが、実際に削除依頼理由を書く前に、爆サイの利用規約ページを確認し、爆サイにはどのようなルールがあるのか、どういうことが禁止されているのかを事前にチェックしておくことが大切です。

     

    参考サイト:爆サイ|利用規約

     

    利用規約について確認ができたら、こちらのテンプレートを参考に自分自身のケースに当てはめて削除依頼理由を書いてみてください。

     

    ☆テンプレート1

    当該スレッドに書かれている投稿内容は、利用規約第3条の禁止事項5に定められている「他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為」に該当しています。

     

    このスレッドによって、周りの友人や職場の人たちにあらぬ誤解をされ、人間関係に悪影響が出て私生活にも支障が出ています。また、職場の人との関係も悪化した結果、職場に居づらくなるという被害に至っています。

     

    これ以上の被害を防ぎたいので、早急の削除対応をお願い致します。

     

    ☆テンプレート2

    当該スレッドの投稿内容は、利用規約第3条の禁止事項6に定められている「本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載」に該当しています。

     

    上記のスレッドの内容によって私の住所が不特定多数の人に知られてしまい、日常的にストーカー行為の被害に遭うようになったり、自宅のポストに嫌がらせの手紙が入れられるようになったりしています。中には、殺人予告などの脅迫めいた手紙もあり、日々恐怖を感じています。

     

    できる限り早急な削除対応をお願い致します。

     

    削除依頼するときの注意点

    爆サイへの削除依頼は、正しく申請すれば個人の方がご自身で行っても対応してもらうことができ、無事に削除してもらうことができますが、不適切な方法で削除依頼を申請してしまうと、削除できるはずのスレッドが削除されないケースもあります。

     

    削除してもらえないだけでなく、最悪の場合、ブラックリストに登録されて、一切対応してもらえなくなることもあります。そのような事態を避けるために、削除依頼をする際は以下の点に注意するようにしましょう。

     

    注意点1―何度も同じ依頼を出さない

    削除依頼申請を出したのになかなか対応してもらえないからと言って、何度も同じ削除依頼を出すとブラックリストに登録されてしまう可能性があり、そうなると爆サイ運営側へのメールが一切届かなくなる恐れがあります。

     

    削除依頼を出してから実際に投稿が削除されるまで72時間は少なくともかかりとされています。削除依頼の申請が通常より多く送られていたり、削除すべきかどうかの判断が難しい案件だったりした場合はそれ以上の時間がかかることもあります。

     

    待っているのはもどかしいかもしれませんが、少なくとも、1回目の申請を行ってから、4~5日間ほどは同じ内容の削除依頼は出さないようにするのが安全でしょう。

     

    注意点2―丁寧な言葉使いを意識する

    削除対応をしてくれる爆サイの運営者も1人の人間ですので、丁寧な言葉使いを意識することも大切です。

     

    なかなか削除対応をしてもらえないからと言って「早くしろ」「いいから削除しろ!」などと乱暴な言葉を使って威圧的な態度を取るのは絶対に辞めましょう。

     

    削除依頼をする際に、感情的になり乱暴な言葉を使ってしまうと、営業妨害と見なされてブラックリストにされてしまう恐れがあります。

     

    注意点3―削除依頼は自分自身で行う

    削除依頼の申請はご自身で行うようにしてください。もちろん、どうすればいいのかを相談することは問題ありませんが、弁護士以外に代行を頼んでしまうと非弁行為という犯罪になってしまう恐れがあります。

     

    爆サイへの削除依頼はできる限りご自身で行い、もしどうしても自分でできないと感じた場合は必ず弁護士に依頼するようにしてください。

     

    自分でうまく削除依頼ができなかった場合の対処法

    もし、今回の記事を参考にしていただいて削除依頼の申請をしたのにうまく削除してもらえなかった場合、適切に削除依頼理由を書けていないか、もしくは権利侵害の内容が複雑で爆サイ運営側の判断が難しかったという可能性があります。

     

    複雑な案件で権利侵害にあたるかどうかの判断が難しく、爆サイ側が削除に応じてくれなかった場合は、法律の専門家を通じて交渉したり裁判での対応をしたりということが必要になってきますので、弁護士への相談を視野に入れると良いでしょう。

     

    また、爆サイの誹謗中傷の書き込みに対する対応としてできるのは投稿の削除だけではありません。犯人を特定して直接交渉するということも考えられます。その場合は犯人を特定するためのネットトラブル調査を探偵に依頼するのが最適です。

     

    いずれにしても、自分でうまく投稿の削除ができなかったとしてもすぐに諦めるのは早いです。他の対処法を検討していきましょう。

     

    爆サイの投稿を削除するだけでは本当の解決にはならない!?

    爆サイに誹謗中傷を書き込まれた被害者としては、とにかく早く投稿を削除してほしひと思うかもしれませんが、中には投稿を削除しただけでは納得できない場合もあるでしょう。

     

    誹謗中傷の書き込みのせいで、職を失うことになったり、恋人と別れざるを得なくなったり、人間関係がうまくいかなくなったり、うつ病などの精神病を発症してしまったり・・・爆サイへの投稿によってあらゆる二次被害が考えられます。

     

    被害の状況によっては、爆サイの投稿を削除するだけでは本当の解決にはならないこともあるのです。

     

    では、爆サイでのトラブルを本当の意味で解決するためには、どうすればいいのでしょう。この章で、根本的に解決するためにできる対処法をお伝えしていきます。

     

    投稿した犯人を特定する

    犯人に対して謝罪を求めたり法的措置を取ったりするためには、まず犯人が誰なのかを明確にしておかなければなりません。

     

    犯人を特定するためには、サイト運営者に対して発信者が誰かを特定するための発信者情報開示請求という方法があります。

     

    参考記事:爆サイで嫌がらせする犯人を訴えたい!犯人を特定する流れと注意点

    参考記事:爆サイへの情報開示請求は難しい?開示請求の手順とポイント

     

    他にもあらゆる手掛かりから調査を進めて犯人を特定することに長けている探偵に調査を依頼する方法もあります。ネットトラブル調査に強い探偵であれば、爆サイ以外のSNSやネット掲示板に書かれている内容を分析しつつ、あらゆる面から調査を進め、犯人を特定してくれるでしょう。

     

    慰謝料請求する

    爆サイに誹謗中傷などの投稿を書き込んだ犯人を特定出来たら、慰謝料請求を検討する人はとても多いです。

     

    爆サイへの書き込みによってあらゆる被害を受けているわけですから、被害者としては当然の選択と言えるでしょう。慰謝料請求する際は、探偵に取ってもらった証拠を元に、弁護士に手続きなどを依頼するのがベストです。

     

    なお、慰謝料の相場としては

    名誉棄損による慰謝料相場 : 10万円~50万円

    侮辱による慰謝料相場 : 1万円~10万円

    プライバシー侵害による慰謝料相場 : 10万円~100万円以上

     

    となっています。爆サイにヌード写真を公開されたような悪質なケースでは、100万円以上の高額な慰謝料が認められた事例もあります。

     

    まとめ

    爆サイはローカル色が強く地元の話題に特化しているため、誹謗中傷などの投稿をされてしまうと、誰のことがすぐにバレてしまう危険性が高く、実生活に悪影響を及ぼす危険性が非常に高いと言えます。

     

    自分自身や大切な人が爆サイでの投稿で被害を受けていたら、今回の記事を参考にして迅速に削除依頼をすることをお勧めします。

     

    また、甚大な被害を受けている場合は削除するだけでなく、慰謝料請求などの法的措置を取ることも視野に入れたほうがいいでしょう。その場合は、ネットトラブル調査に強い探偵に調査を依頼して犯人を特定してもらい、弁護士に慰謝料請求の法的手続きを依頼するようにしてください。

     

    「たかがネットの悪口」と思って放置せず、誹謗中傷や権利侵害の投稿をされたら、被害が大きくなる前にすぐに対処するようにしてくださいね。