
爆サイを始め匿名で書き込むことができるインターネット掲示板やSNSなどでは、誹謗中傷の書き込みをすることで他者を攻撃するというトラブルが後を絶たず、社会問題化しているという現状があります。
しかもネット上での誹謗中傷はいつ、何がきっかけで始まるかわからないため、次は自分が被害者になるのでは?大切な家族が被害に遭うのでは?と不安を感じている方も多いでしょう。
特に、爆サイというインターネット掲示板は、地元密着型でローカル色が強い掲示板のため、一度爆サイに誹謗中傷を書き込まれてしまうと、そこに住んでいる人であればすぐに誰のことについての投稿なのかわかってしまうため、誹謗中傷による被害が拡大しやすいという問題があります。
そのため、誹謗中傷の被害を受けたら、すぐに適切な専門家に相談し、正しく対処していくことがご自身や大切な人を守るために必要不可欠なのです。今回の記事では、爆サイやSNSなどインターネットで誹謗中傷の被害にあったときに相談できる窓口や、誹謗中傷についての相談をする際のポイントについてまとめてご紹介していきたいと思います。
Contents
爆サイなどのネットやSNSで誹謗中傷を受けた時に相談できる窓口
それでは早速、インターネットで誹謗中傷を受けた時に相談できる窓口についていくつかご紹介していきたいと思います。
一人で悩み抱え込まず、ぜひ誹謗中傷トラブルの専門家を頼ってみてください。
法テラス
爆サイやSNSなどで誹謗中傷を受けてしまうと、実生活に支障をきたしてしまったり、精神的な苦痛を受けてうつ病を発症してしまったりするケースもあります。そんなときは、加害者を訴えて慰謝料請求など法的措置を取ることを考えている場合もありますよね。そういったケースでは、弁護士への相談を検討するのが良いでしょう。
ただ、弁護士へ依頼するとなると弁護士費用が高額になるのではと心配される方も多いと思いますので、法テラスを活用することをお勧めします。収入や資産が一定以下の場合は、無料で法律相談を受けることも可能ですし、弁護士費用の立て替えも可能です。
誹謗中傷ホットライン
誹謗中傷ホットラインは、インターネット企業の有志によって運営されていて、相談フォームに誹謗中傷の内容や該当しているURLなどを記載して送信すると、適宜相談に対応してくれます。
相談の結果、一定の基準に達していると判断されたものについては、プロバイダへ規約に応じた対応をするよう連絡をしてくれるなど、トラブルの解決に一役買ってくれるでしょう。
詳しくはこちらのサイトを参考にしてみてください。
参考サイト:誹謗中傷ホットライン
法務省
法務省が運営している『法務省インターネット人権相談受付窓口』でもネット上やSNSでの誹謗中傷被害について相談に乗ってくれます。サイトにある問い合わせフォームから相談内容とご自身の氏名などを入力すれば、数日で電話やメールでアドバイスの回答が来ます。
すぐに相談したい場合やすぐに回答が欲しい場合は電話での問い合わせがベターでしょう。
参考サイト:法務省インターネット人権相談受付窓口
みんなの人権相談窓口:0570-003-110
子どもの人権相談窓口:0120-007-110
女性の人権ホットライン:0570-070-810
警察|サイバー犯罪相談窓口
爆サイやSNSなどのネット上での誹謗中傷トラブルは警察への相談もできますが、警察はより凶悪事件に人員を割かれるため、警察署に相談に出向いてもなかなか取り合ってもらうのは難しいでしょう。そんなときに活用できるのが警視庁が運営しているサイバー犯罪相談窓口です。
サイバー犯罪相談窓口は、インターネット上の犯罪を捜査するための窓口で、サイバー攻撃やマルウェアなどに関する相談だけでなく、ネット掲示板やSNSなどでの誹謗中傷トラブルにも対応し、アドバイスをしてもらえます。
名誉毀損罪や脅迫罪など、すぐに刑事罰として訴えられるような事案や証拠が揃っている状況であればすぐに警察への相談でもいいのですが、刑事罰に処するための証拠が不十分だったり、身の危険を感じるほどのケースではなかったりした場合は、サイバー犯罪相談窓口への相談がお勧めです。
ネットトラブル調査に強い探偵
爆サイやSNSで誹謗中傷の被害を受けた際は、ネットトラブル調査に精通している探偵への相談もお勧めですしとても効果があります。
ネット上での誹謗中傷は投稿したのが誰なのかすぐにわからず、法的措置も取りにくいという問題があります。犯人が誰なのかわからなければ訴えることもできませんし、証拠がなければ慰謝料請求や刑事告訴も認められません。
探偵に相談し、ネット上での調査を進めてもらうことで、犯人が誰なのか特定してもらえますし、犯人であるという証拠や被害を受けているという証拠も取ってもらえるので、警察や弁護士もスムーズに動くことができるようになります。
インターネット上で誹謗中傷や脅迫などの被害に遭ったら、ネットトラブル調査に強い探偵に相談し、アドバイスを仰ぐのも効果的でしょう。
爆サイなどネットやSNSでの誹謗中傷を相談する際の専門家の選び方
ここまでで、爆サイなどのネット掲示板やSNSで誹謗中傷を受けた時の相談先について具体例をご紹介しましたが、結局どこに相談すればいいのか、探偵であればどのような探偵を選べばいいのか、弁護士はどのような基準で選べばいいのか、わかりにくいでしょう。
そこでこの章では、誹謗中傷トラブルを相談する際の専門家の失敗しない選び方についてより掘り下げてみていきたいと思います。
ネットトラブルについての解決実績が豊富
一言で「探偵」や「弁護士」といってもそれぞれ専門分野や得意としている分野があります。
たとえば、探偵であれば浮気調査を得意としている事務所もありますし、企業調査を得意としている事務所もあります。弁護士も、離婚問題を専門としている事務所や交通事故問題に力を入れている事務所もあるでしょう。
そのため、探偵や弁護士などの専門家を選ぶ際は、自分が解決してほしい分野(今回で言えばネット上の誹謗中傷トラブル)にどれだけ力を入れているのか、どれだけの解決実績があるのかを事前に調べておくことが大切です。
ネット上の誹謗中傷問題をスムーズかつ適切に解決するためには、法律的な専門知識だけでなく、インターネットの仕組みや各ネット掲示板やSNSサービスの特徴なども把握している必要があります。
評判が一般的に良いからという理由だけでなく、それぞれの得意分野や専門分野にネット上の誹謗中傷トラブルが含まれているのかどうか、ホームページなどで確認しておきましょう。
説明がわかりやすく相談もしやすい
これはネット上のトラブルに限ったことではありませんが、専門家に何かを依頼する際は、説明がわかりやすくて、相談もしやすいところを選ぶほうが納得感があるはずです。
もちろん、専門的な知識が豊富であることは大切ですし、解決するためのスキルがあり、経験も豊富であるに越したことはありませんが、あなた自身がリラックスして相談できなかったり、説明がわかりにくくて何についての話なのか理解できなかったりすれば、それはあなたにとっての良い専門家であるとは言えません。
ネット上の誹謗中傷トラブルを解決する際には、法律の専門用語やインターネットなどに関する専門用語もたくさん出てきますし、手続きについての複雑な説明もあるでしょう。
そのような専門用語をかみ砕いて言い換えてくれて、あなたがわかりやすいように説明してくれる探偵や弁護士のほうが、安心して依頼できるはずです。
また、あなたがどのようなことに悩み、どのような結末を望んでいるのかについて、きちんと耳を傾けて聞いてくれるかどうかによって、最終的に納得できる結果を得られるかどうかがわかってくるでしょう。
料金体系がわかりやすく見積もりも明確
探偵や弁護士など相談すべき専門家を選ぶ際は、料金体系や見積もりについても事前に確認しておくことをお勧めします。トラブルを解決するためには、専門家の手を借りる方法が最も確実で安心ですが、そのためには費用が必ず必要になってきます。
費用がいくらかかるのかについても、爆サイに書き込まれた誹謗中傷の投稿を削除するだけなのか、それとも誹謗中傷を書き込んだ犯人を特定するのか、損害賠償請求までおこなうのか、によって費用が大きく異なってきます。
そのため、相談する際には、料金についてもしっかりと確認しておきましょう。チェックするポイントとしては、料金体系がわかりやすく明確なのか、無料相談の段階でしっかりと見積もりを作成してくれるのかを見ておいてください。
依頼する専門家を決める際は、費用面においても納得できるかどうかを確認しておきましょう。もし不明点があれば、無料相談の際に確認しておくことをおすすめします。
爆サイやSNSなどでの誹謗中傷被害を相談する際のポイント
インターネット上で誹謗中傷などの嫌がらせ被害に遭った際の相談先や、専門家の選び方についてもお伝えしましたが、ここでは実際に専門家に相談する際のポイントについて押さえておきましょう。
探偵や弁護士などの専門家は無料相談できる機会を設けていることが多いですが、無限の時間相談できるわけではありませんので、時間内でできる限り的確なアドバイスを受けられるようにしたり、疑問に思っていることをはっきりさせたりできるように準備しておくことが重要です。
相談する内容とゴールを決めておく
無料相談の際は、「何に困っているのか」「何を相談したいのか」「何を解決したいのか」を決めておき、相手に伝えられるようまとめておきましょう。
爆サイに書き込まれた誹謗中傷を削除したいのか、相手に損害賠償請求したいのか、相手を刑事告訴したいのか、ただ相手に謝罪してもらいたいのか、など人によって求めているゴールは違ってくるはずですので、自分自身がどうしたいのかを決めておいてください。
聞きそびれや伝えそびれが起こらないよう、無料相談に行くまでに事前にメモにまとめておくと良いですね。
できる限りの証拠を揃えておく
警察に刑事告訴したいと相談に行く際や、弁護士に損害賠償請求したいと相談しに行く際は、ネット上で誹謗中傷を受けたという証拠を揃えておくことが必要になります。
事前に揃えておいた証拠をもとに「この証拠で相手を刑事告訴することが可能なのか」「慰謝料請求は認められるのか」「慰謝料はいくらぐらい請求できるか」などを判断してもらうことができますし、目的のために次にどのような行動を取るべきかのアドバイスも受けられるでしょう。
もし、全く証拠が揃っていなかったり、書き込んだ犯人がまったくわからなかったりする場合は、警察や弁護士に相談しに行く前にネットトラブル調査に強い探偵に調査してもらい、証拠を揃えてから相談に行くほうが確実かもしれません。
こちらに不利になるような内容も伝えておく
専門家に相談する際は、こちらが不利になるような内容も伝えておくことで、相手を訴える際の戦略を効率的に立てやすくなります。
「爆サイに書き込まれた内容は一部事実である」や「ネットの書き込みに腹が立って相手に言い返してしまった」などは自分にとって不利で知られたくない情報だと思いますが、事前に話しておくことで、その状況を踏まえたうえで最終的にあなたに有利になるような対策を立てやすくなるのです。
なお、弁護士や探偵には守秘義務があるため、その情報が他人に知られる心配はないので安心して話しておきましょう。
誹謗中傷を受けてからできるだけ早い相談が良い
専門家に相談する目的としては、投稿した加害者を特定してほしい、加害者に損害賠償請求したい、加害者を刑事告訴したい、などという目的が多いかと思います。
そのような目的を達成するためには、誹謗中傷を書き込んだ犯人が誰なのかを特定しなければいけませんし、その証拠も押さえなければなりません。しかし、ネット上の書き込みに関する情報(アクセスログ)は一定期間経つと消えてしまう仕組みになっています。
ログを保存しているプロバイダにもよりますが、ほとんどが3か月~6か月ほどでログが消えるとされています。
そのため、誹謗中傷に関する相談は被害を受けてからできるだけ早く行動に移すことが何よりも重要と言えるのです。
まとめ
爆サイやSNSなどインターネット上での誹謗中傷は、みなさんが思っている以上に現実世界への悪影響が大きく、被害に遭っている人の心の傷も大きなものになってしまう傾向にあります。
もし、ご自身や大切な人がネットの誹謗中傷被害に遭った場合、これ以上被害を拡大させないためにも、そして加害者に法的な制裁を加え被害を止めるためにも、できるだけ早く専門家に相談し、解決に向けて動き出すことが重要です。