SNS上の知人とトラブルが多発|ネットストーカーや詐欺被害の恐怖

現在は多くの人たちがSNSを利用していて情報発信やコミュニケーションのツールとして活用していますよね。SNSを通じて友人関係が広がったり有益な情報を得たりする人もいて、SNSは今や生活に欠かせないものになってきています。

 

しかし、一方でSNSがきっかけでトラブルになるケースも多く、国民生活センターや消費生活センターには、SNSに関連したトラブルの相談が多数寄せられていて、2009年度以降増加傾向が続いているということも事実です。

 

そこで今回は、SNSで知人とトラブルになってしまうケースの紹介や、知人とSNS上でトラブルにならないために気を付けるべきこと、そしてトラブルになってしまった場合に取るべき対処法について解説していきます。

 

Contents

SNSによるトラブルが急増している現状

いまやSNSは普段の生活において欠かすことの出来ない情報伝達手段となっていますよね。どこに行って、こんな美味しいものを食べて、こんなに素敵な恋人と、こんなに素敵な時間を過ごしている・・・ということをSNSに投稿している人は多いでしょう。

 

SNSに投稿することやほかの人の投稿を閲覧することにかなりの時間を費やしている人も多いですが、SNSで過ごす時間が増えれば増えるほど、SNS上でのトラブルも絶対的に増えていきます。

 

ちょっとした悪ふざけで投稿した内容を見た知人が激怒してトラブルになることもありますし、自分の投稿内容から住所がバレてしまってストーカー被害に遭うこともあります。

 

普段あまり意識できていない人も多いのですが、SNSは不特定多数の人が見ることができます。そのため、安易に自分や知人の顔写真や個人情報につながる内容を載せてしまったことで、後々とんでもない被害に遭ってしまった人は、少なくないのです。

 

SNSで知人とトラブルになってしまうケースとは

直接顔を合わせるリアルな世界での人間関係も時に勘違いや受け取り方の違いでトラブルになることがありますが、SNSで顔が見えない状況でのコミュニケーションはとても難しく、大きなトラブルに発展してしまうこともあります。

 

SNSでの知人とのトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

プライバシー情報を勝手に載せて友人関係が壊れる

SNSでは手軽に写真や動画を投稿することができますが、その手軽さが災いしてSNS上に意図せず友人のプライバシー情報を公開してしまい、思わぬトラブルに発展して友人関係が壊れてしまうケースがあります。

 

よくあるのは友人と一緒に写った写真を無断で公開したことによるトラブルです。

 

そもそもSNSに顔を出したくない人もいますし、「いつ」「どこで」「だれと」「なにをしていた」というSNSに載せた写真から読み取れる情報に、不都合な事実が含まれることがあるかもしれません。

 

不都合なことがなかったとしても自分の知らないところで自分の顔や情報が不特定多数の人にさらされるのはいい気はしないでしょう。

 

場合によっては友人関係が崩れてしまうだけにとどまらず、プライバシー侵害として訴えられてしまう危険性もあります。

 

不適切な投稿やコメントでトラブルに発展

ちょっとした悪ふざけの投稿や「いいね」集めのための人目を引くような投稿をすることで炎上トラブルに発展することもあります。

 

自分だけが写っている写真や動画であれば自分だけが炎上トラブルに遭うだけで済みますが、知人が写りこんでいる写真などの場合、知人も炎上トラブルに巻き込まれて迷惑をかけてしまいます。

 

SNSでの知人がネットストーカーに豹変

SNSは特別な設定をしていなければ世界中の誰でもあなたの投稿を見ることができます。中にはあなたの見た目がタイプでフォローしている人もいるかもしれません。

 

そのような人物に無防備に投稿した内容から住所を特定されることは珍しくありません。やがてSNSでの空間を越えてリアルに自宅をつきとめて、ストーカー行為に発展するケースもあるのです。

 

実生活では、家の中に誰かが入らないように鍵をしっかりかけますし、家の中をのぞかれないように様々な対策をとる人がほとんどだと思いますが、なぜかインターネット上では全く無防備に自分の情報をさらけ出す人が多いのです。

 

その結果、ネットストーカーになるような人物がいるにもかかわらずSNS上で自覚なく自分の個人情報をさらけ出して様々なトラブルに遭う人が後を絶ちません。

 

SNSの知人から副業を持ち掛けられて詐欺被害に遭う

SNSの面白いところでもあるのですが、現実世界では会ったことも話したこともないけれど、SNS上だけのつながりがある人もいますよね。

 

良い関係を築ければ問題ありませんが、最近はSNS上だけの知人に副業を持ち掛けられて詐欺に遭う被害が増えています。

 

「楽して稼げる仕事を紹介するからセミナーに参加してほしい」

「高額時給のバイトがあるからこのサイトに登録したほうがいい」

などともちかけられ、セミナー代金やバイトの紹介料などを騙し取られてしまうのです。

 

本当に信頼できるかどうかわからない人から紹介される副業のバイトは慎重に判断していくことが必要と言えます。

 

SNSで知人とトラブルにならないために気を付けたいこと

楽しく利用しているSNSで知人とトラブルになったらお互い嫌な気持ちになってしまいますよね。

 

場合によっては金銭トラブルや友人関係の崩壊、ストーカー被害に遭ってしまうケースもあるため、普段からトラブルを避けるために注意していく必要があります。

 

この章では、トラブルを回避するために普段のSNS利用から気を付けるべきことをまとめていきます。

 

SNSに掲載する内容に個人情報は載せない

SNSでトラブルにならないためには、個人が特定できるような情報を掲載しないことが鉄則です。

 

たとえ直接的に住所や電話番号などSNSに載せていなくても、自宅近辺で撮った写真をSNSに挙げてしまうと、周りの情景や看板などから住所を割り出すことは難しくありません。

 

SNS上に情報発信するということは、世界中の人が自分の投稿を見て、場合によっては見ず知らずの人物から攻撃を受ける可能性があるということを、よく理解して行動する必要があるのです。

 

投稿の公開範囲設定を見直す

どうしてもこの写真を載せたいけど住所がバレてしまうかも・・・

世界中の人に投稿を見られるのはちょっと・・・

というような場合は、投稿の公開範囲の設定を変えるようにしましょう。

 

自分が承認した人だけに投稿を見てもらえるような設定にしておけば、見ず知らずの人からネットストーカーされることも嫌がらせを受けるリスクも減っていきます。

 

また、もし複数のSNSを利用している場合は、IDやアカウントを同じものにせず、それぞれ異なるアカウント名として設定するようにしてください。別のアカウント名にしておくことで、万が一どれかのSNSでトラブルになった場合に別のSNSへ被害が無限に拡大していくことを防ぐことができます。

 

投稿する写真などに位置情報が入らないようにする

SNSに投稿する際に、直接その場所について書かなくても、また、写真に場所が特定できるものが写りこんでいなくても、写真そのものに位置情報が含まれてしまっている場合があります。

 

スマホで撮った写真にはGPS機能で位置情報がわかるようになっていて、そのまま投稿してしまうとはっきりと場所が特定できてしまうので、写真を載せる場合は位置情報が含まれてしまっていないかどうか確認するようにしましょう。

 

投稿やコメントをする前に他人を不快にさせないか配慮する

SNSであなたが投稿する内容は不特定多数の人が見ています。

 

そのため、自分は何も感じない内容でも、人によっては怒りを覚えたり不愉快になったりすることも十分に考えられます。

 

特に、男尊女卑と取れるような内容や外国人差別と受け取れるような内容には注意しなければいけません。

 

自分が投稿する内容や書き込むコメントを見てほかの人が不快に思わないかどうかよく考えてから投稿することもトラブルを回避するうえでとても重要です。

 

他の人が写っている写真や動画をSNSに載せるときは承諾を得る

楽しかった友達との旅行の写真をSNSに載せたり、運動会での集合写真をSNSに載せたりする人は多いですが、自分以外の人が写っている写真をSNSに載せる場合は事前に承諾を得ておくことが重要です。

 

勝手に載せてしまうと、友人を不快にさせたり、信用を失ってしまったり、最悪の場合プライバシー侵害として訴えられるリスクもあります。自分の情報公開に対する意識と友人の情報公開に対する意識が同じとは限らないということを忘れず、マナーを守るようにしてください。

 

SNS上だけの知人からのバイト紹介や勧誘には警戒する

SNSで知り合った人からアルバイトや副業を紹介されたり勧誘を受けたりするケースも増えていますが、SNS上だけの知り合いからの勧誘には十分警戒することが必要です。

 

紹介されたアルバイトが闇バイトである可能性も十分考えられますので、紹介されたバイトをしていたら知らないうちに犯罪に加担させられていたり、儲かると聞いてバイト紹介サイトに登録したのに登録料だけを騙し取られて仕事ができなかったりと様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

SNSの知人とトラブルになったらどのように対処すべきか

トラブルを回避するために日ごろから気を付けていても、時にはSNS上でトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。

 

もし知人とSNSでトラブルになってしまったらどのように対処していけばいいのでしょうか。

 

ネットストーカーや詐欺被害に遭った場合は犯人を特定する

ネットストーカーをされていたり、実際のストーカーに発展してしまったりした場合は犯人を特定しなければなりません。また、詐欺被害に遭った場合も犯人を特定しなければ金銭を取り戻せる可能性がなくなってしまいます。

 

SNS上でのトラブルの相手を特定することはかなり難易度が高いため、調査のプロに依頼するのがお勧めです。

 

SNSトラブル調査に強い探偵であれば、SNSからの情報やアカウントの手掛かりから犯人を特定してトラブルを根本的に解決してくれることが期待できます。

 

法的措置を取る場合は弁護士に相談

SNSで嫌がらせしてきた相手に対して慰謝料を請求したり、プライバシー侵害などでトラブルになったりした場合は、弁護士に相談することがお勧めです。また、相手と直接やり取りすることに不安を感じたり恐怖を感じたりする場合も弁護士を介したほうが安全です。

 

本人同士で解決しようとしてもお互いヒートアップしてしまいなかなかうまく解決することができないと思いますので、法的な視点からアドバイスをもらいながらさらなるトラブルを生み出す前に解決していくようにしましょう。

 

まとめ

SNSでトラブルに巻き込まれる方たちの多くが「まさか自分がこんなトラブルに巻き込まれるなんて・・・」と思っています。

 

SNSはとても便利で楽しいアイテムである一方、気を付けなければいけない点も多くあります。危機管理ができていないと思いもよらないところでトラブルに巻き込まれるケースはとても多いのです。

 

SNSを利用する場合は、自分が発信する情報が全世界の人に見られているかもしれないという意識を持つようにすることが大切です。そして、もしトラブルになってしまったら、すぐに専門家に相談してトラブルが大きくなる前に適切に対処するようにしてください。