爆サイに書き込みをした犯人を特定する方法|犯人特定を行うべきはこんな時!

爆サイを始め、匿名で投稿できるインターネットの掲示板には、誹謗中傷や悪口など根も葉もないことを書き込まれる被害が多発しています。

 

「たかがネット上の嫌がらせ」と割り切れればいいのですが、ネット上の嫌がらせが実生活に悪影響を及ぼすこともしばしばですし、爆サイに書き込まれた内容を苦にしてうつ病などの精神病を発症してしまったり、自殺未遂をしてしまったりなど見過ごせない事態になることも珍しくありません。

 

爆サイに匿名での嫌がらせをされたら、誰でも「絶対に許せない」と怒りを覚えるでしょうし、嫌がらせをされた被害者の家族や恋人からしてみれば、大切な人を傷つけた犯人を捕まえて罰を与えたいと思うのは人として当然の感情と言えるでしょう。

 

ただ、爆サイのような匿名で投稿ができてしまう場合だと、書き込みをした犯人が誰か特定することができないため、泣き寝入りするしかないと諦めてしまう方も多いかもしれません。確かに、匿名で投稿できるネット上の嫌がらせの犯人を特定することは簡単な事ではありませんが、しっかりと手続きを踏んでいけば犯人を特定することも特定した犯人に法的措置を取ることも可能です。

 

この記事では、爆サイに嫌がらせなどの書き込みをした犯人を特定する方法や、実際の流れ、早急に犯人を特定するための対処をすべき状況についてお伝えしていきます。爆サイに書き込まれた誹謗中傷や悪口に悩んでいる方は、書き込みの犯人を特定することも視野に入れながら読み進めてみてくださいね。

 

Contents

爆サイの書き込みの投稿者を特定できるのはどのような場合?

爆サイに書き込みをした犯人を捜したいと思っても、すべての場合で投稿者を特定できるわけではありません。

 

書き込みの犯人を特定するためには、爆サイ側に投稿者に関する情報を開示してもらう必要がありますが、爆サイの運営側にも個人情報を守る義務があるため、「書き込みの犯人を知りたいので情報を開示してほしい」と依頼するだけでは対応してもらえません。

 

書き込みの投稿者に関する情報を開示してもらえるのは、書き込みの内容に権利侵害が認められる場合のみです。権利侵害とは具体的に、名誉毀損や侮辱、プライバシー侵害、業務妨害などのことです。以下で詳しく確認してみましょう。

 

・名誉毀損

公然の場で具体的な事実を挙げたうえで第三者の評判を落とす可能性のある言動をとる行為のことです。

 

例としては「●●はドラッグをやっていて薬中だ」「●●は店長と不倫している」などと書き込まれることです。

 

・侮辱

公然の場で具体的事実を挙げないで第三者の評判を落とす可能性のある言動をとる行為のことです。

 

例えば「●●はブス」「●●は性格が悪い」などと具体的事実を挙げずに評価を落とすような発言を書き込むことです。

 

・プライバシー侵害

公共の場で公開を望んでいない個人情報や私生活の情報を暴露する行為のことです。

 

例としては、本名や住所、出身学校などの個人情報や、勤務している曜日や出社退社の時間について暴露する行為です。ただし、自らがホームページなどで公開している場合はこれに該当しません。

 

・業務妨害

偽の情報を公開することで第三者の評判を落とし、その者の業務を妨げる行為です。

 

例としては「●●の店はヤクザとつながっているから行かないほうがいい」「●●店はサービス料をふんだくるぼったくりの店だから気をつけろ」などと書き込むことです。

 

以上のような権利侵害が、爆サイでの書き込みの内容に認められる場合は、発信者情報開示請求の手続きによって爆サイに書き込みを行った投稿者を特定できる可能性があります。

 

書き込みの投稿者を特定するのが難しいケース

爆サイでの書き込みに権利侵害が認められる場合は、情報を開示してもらい犯人を特定できる可能性がありますが、反対に書き込みの投稿者を特定するのが難しい場合もあります。

 

以下のケースでは投稿者の特定が難しくなってしまいますので注意してください。

 

ただし、以下のケースに当てはまり、爆サイからの情報開示を受けられない場合であっても、専門的な他の方法で犯人を特定することが可能な場合もありますので、どうしても犯人を特定したい場合は、ネットトラブル調査に強い探偵に相談することをお勧めします。

 

客観的に誰についての投稿かわからない

爆サイに書き込まれた誹謗中傷の対象者がイニシャルなどで書き込まれていて、客観的に見て誰がターゲットとされているかわからない投稿の場合だと権利侵害に該当しない可能性が高いです。

 

ただし、イニシャルや源氏名で誹謗中傷を書き込んでいる場合であっても、状況から投稿内容が誰のことを言っているのか誰についての誹謗中傷なのかが一般的な閲覧者に容易に推測できると判断できる場合には、権利侵害として扱われる可能性は十分にあり得ます。

 

特に爆サイは、ローカル色が強く、特定の地域や特定の繫華街での書き込みが多いため、イニシャルや源氏名だけでも誰のことを言っているのか一般的なユーザーが見てもすぐにわかるケースが多いです。そのため、イニシャルでしか書き込まれていない場合であってもすぐに諦める必要はないでしょう。

 

書き込みから時間がかなり経っている

書き込みの犯人を特定するためには、IPアドレスを調べる必要がありますがIPアドレスについての情報がサーバーに保存されている期間には期限があります。

 

IPアドレスについての情報を保存する期間はネット機器によって異なりますが、ほとんどの回線で3ヶ月、長くても6ヶ月が目安といわれています。この期間を過ぎてしまっていると、IPアドレスの情報がわからなくなってしまいますので、結果的に犯人についての情報までたどり着けなくなってしまいます。

 

書き込みの犯人を特定するためには、遅くても嫌がらせの投稿をされてから1ヶ月以内には対処の手続きを始めることが重要です。

 

爆サイに書き込みをした犯人を特定する際の流れ

爆サイに書き込みをされたことによって、甚大な被害を受けている方は、書き込みをした犯人に対して怒りを感じていて、許せないという気持ちになっているでしょう。

 

犯人に謝ってほしい、慰謝料を支払ってほしい、制裁を与えたい、などいろいろな思いがあると思いますが、そのような対応をするためには、何よりもまず犯人を特定しなければなりません。

 

爆サイを始め、匿名で投稿できるサイトでの書き込みをした犯人を特定するためには、「発信者情報開示請求」という手続きを行う必要があります。この章では、犯人を特定するための手続きである発信者情報開示請求に関する具体的な流れについて解説していきます。

 

書き込みの証拠を保存する

まずすべきなのは、誹謗中傷に該当する爆サイでの書き込みを証拠として保存することです。保存の仕方は、該当部分をスクリーンショットとして保存したり、印刷したりして残しておきましょう。それと同時に、該当する書き込みのあるページのリンクも記録しておくようにしてください。

 

書き込みをした犯人が、訴えられることを恐れて問題となる投稿を削除してしまう場合もありますので、犯人によって問題の投稿を削除された後に「過去にこんな書き込みをされた!」と被害を訴えても、書き込みがあったという事実を確認できなければ、法的措置での対応はできなくなってしまいます。

 

誹謗中傷にあたる書き込みの証拠は、弁護士や探偵などの専門家に相談するときや裁判が必要になった場合などに証拠として役立ちますので、必ず証拠として押さえておいてください。

 

また、爆サイの書き込みをできるだけ早く削除したいと考えて、削除申請を行うケースも多いと思いますが、後々犯人に対して法的措置を取ることを考慮に入れて、削除申請を行う前に、書き込みの証拠は保存しておくことをお勧めします。

 

ログの保存を依頼する

続いては、爆サイから問題のログが消えてしまうのを防ぐために、ログの記録を残すための申請を行い、保存を依頼しておきましょう。

 

ログの保存申請は【捜査関係事項の紹介・ログ照会依頼フォーム】から行ってください。

 

入力する際に迷ってしまうであろう項目として、「所属機関名」や「部署名」「担当者名」などがありますが、個人での申請であれば被害にあった本人(あなたご自身)の名前を記入して送信してください。

 

爆サイに開示請求を行う

いよいよ発信者情報開示請求の手続きを行っていきます。まずは、爆サイに対して情報開示請求を行います。

 

爆サイに対して、「発信者情報開示請求書」を送付します。その際、以下の必要書類と一緒に送るようにしてください。

 

・本人確認書類(免許証、マイナンバーカードなど)

・被害を証明する資料

・発信者情報開示請求書に押印した印鑑の印鑑登録証明書(3ヶ月以内)

 

発信者情報開示請求書はご自身でも記入して送付することは可能ですが、もし複雑すぎてわかりにくいという場合は、法律の専門家である弁護士に相談したり、被害の証拠を集めてくれる探偵に相談したりするほうが安心かもしれません。

 

発信者情報開示請求の手続きを行い、爆サイが開示請求の申請を認めた場合は、投稿者のIPアドレスなどの情報を開示してくれます。

 

爆サイは明らかに権利侵害の投稿であれば、個人からの申請であっても情報開示に応じてもらいやすいといわれていますが、もし情報開示に応じてもらえない場合は弁護士に相談したほうがスムーズでしょう。

 

IPアドレスからプロバイダを特定する

爆サイに情報開示請求を行い、申請が認められたら犯人のIPアドレスなどの情報が手に入りますが、IPアドレスの情報だけでは、犯人の名前や住所などの詳細までは分かりません。

 

犯人がどこの誰なのかを特定するためには、爆サイから開示されたIPアドレス情報から犯人が利用したプロバイダを特定して、そのプロバイダに対して契約者情報開示請求をするという手続きが必要になります。

 

なお、IPアドレスからプロバイダを特定するためには【IP SEARCH】などの検索サービスを利用すれば調べることができます。

 

二段階方式で面倒ではありますが、IPアドレスがわかったら、犯人特定のためにプロバイダを特定しましょう。

 

プロバイダに発信者情報開示請求を行う

IPアドレスからプロバイダを特定できたら、プロバイダに対して発信者情報開示請求の手続きを行っていきます。

 

プロバイダから情報開示をしてもらえたら、爆サイに書き込みをした犯人の氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報が手に入りますので、法的措置を取ることが可能となります。

 

プロバイダへの情報開示請求の手順は、先ほどお伝えした爆サイへの開示請求と同様の方法で行っていけばOKです。ただ、プロバイダにも守秘義務があるため、任意で開示に応じてもらえるケースはほとんどないと考えておいたほうが良いでしょう。裁判での情報開示の対応が必要になる場合が多いので、その場合は弁護士に手続きを依頼したほうが賢明と言えます。

 

書き込みの削除だけでは不十分!書き込みの犯人を特定すべき状況

爆サイに誹謗中傷や悪口などの書き込みをされたら、誰でも「すぐにこの投稿を消したい」と考えるでしょう。

 

もちろん、悪質な投稿をできるだけ早く削除することも大切ですが、犯人の性質によっては書き込みを削除するだけでは不十分な場合もあります。できれば犯人が誰なのかを特定し、法的措置など厳重な対処をすることがベストですが、上記でご説明したように、犯人を特定するための手続きは決して簡単なものでもありませんし、すぐに短期間で済ませられるものでもありません。

 

しかし、時間と労力をかけてでも犯人を特定し、根本的に解決したほうが良いというケースもあります。以下のような状況であれば、書き込みをした犯人をしっかりと特定し、トラブルを解決することをお勧めします。

 

書き込みを削除しても繰り返し嫌がらせをされる

インターネット上で誹謗中傷をする人は非常に粘着質という傾向があります。削除依頼で書き込みを削除すること自体は可能ですが、書き込みを削除しても、繰り返し誹謗中傷の書き込みをするか、削除されたことに腹を立てて書き込み以上の嫌がらせをしてくるケースも珍しくありません。

 

書き込みを削除しても嫌がらせが繰り返される場合は、トラブルを根本的に解決するしか方法はないでしょう。そのため、書き込みをする犯人を特定して、法的措置を取るなどこちらが本気であることを示すことが最も効果的です。身元を特定された後も誹謗中傷などの嫌がらせを繰り返す人はほとんどいないからです。

 

投稿を削除しても嫌がらせが繰り返される、犯人が粘着質である可能性がある、という場合は、書き込みの犯人を特定して法的措置を取ることをおすすめします。

 

実生活に実害が出ている

爆サイでの書き込みは、所詮ネット上の嫌がらせに過ぎないと考える方も多いかもしれませんが、爆サイの嫌がらせが実生活に悪影響を及ぼすまでになっていれば、犯人を特定して根本的に解決する必要があると言えるでしょう。

 

例えば、爆サイに住所を書き込まれたことによって怪文書を投函されたり、ストーカー行為をされたりなどの被害を受けて引っ越しを余儀なくされる場合もありますし、過去の犯罪を暴露されたことで、職場にいられなくなったりなど、実生活に多大なる被害が出ている場合は、犯人を特定して損害賠償請求をするなどの検討をした方が良いです。

 

また、裸の写真を爆サイに投稿されたり、具体的な脅迫内容を投稿されたりなど事件性がある場合は、警察が捜査を引き受けてくれるケースもありますので、その場合はサイバー犯罪相談窓口に問い合わせを行うようにしてください。

 

まとめ

爆サイに誹謗中傷や悪口を書き込まれた場合、犯人に対して許せない気持ちが出てくるのは普通の感情です。ただ、むやみに仕返しを考えるのはあなた自身も損をする結果となってしまいますので、合法的な制裁を考えていきましょう。

 

そのためにも、犯人を特定し、損害賠償請求や刑事告訴などの法的措置を取ることで合法的に考えていくことが大切です。

 

犯人を特定するための発信者情報開示請求の手続きが複雑な場合は弁護士に相談するのが良いですし、ログの保存期間が過ぎてしまっている場合は探偵に調査を依頼するのがベストでしょう。また、犯人の動機や他の嫌がらせとの関連性も知りたい場合は探偵に調査を依頼して詳細な手掛かりを見つけてもらうことも可能です。

 

いずれにしても、一人で悩んでいても解決にはつながりませんので、まずはお気軽に相談するようにしてくださいね。