Twitterトラブルを回避するための対策とトラブルが起きた場合の対処法

日頃から気軽に楽しんでいるTwitterですが、実はTwitterでのトラブルが年々かなり増えてきています。

 

Twitterで知らないアカウントから誹謗中傷を受けたり、あなたのTwitterアカウントを乗っ取られてしまったり、Twitterの投稿で個人情報をさらされて危険な目に遭ったりと様々なトラブルが報告されています。

 

そこで今回は、Twitterでのトラブルを回避するために日ごろから気を付けるべき対策や、トラブルになってしまった場合に使えるTwitterに備え付けられている対策機能の使い方、そしてトラブルが深刻になってしまった場合に相談できる専門家について詳しく解説していきます。

 

Contents

インターネット上のトラブルの多くがTwitterで起こってしまう理由

インターネット上では日々様々なトラブルが起こっていますが、中でもTwitter上で起きているトラブルは他のSNSと比べて明らかに多くなっています。

 

なぜ、Twitterがそのようなインターネットトラブルの場になりやすいと言えるのでしょう。

 

その理由は

・利用者の数が多い

・匿名性が高い

・気軽に発言できてしまう

・拡散しやすい

4点だと考えられます。

 

利用者の多さ

2019年に総務省の情報通信政策研究所が公開した資料によりますと、ユーザー同士の交流やコミュニケーションを主な目的とするSNSの中では全世代においてTwitterの利用率が最も高く、平均利用率37.3%というデータが出ています。

 

これだけ利用者が多いとその分トラブルが発生してしまうリスクも高くなるのは当然と言えるでしょう。

 

匿名性の高さ

Twitterで誹謗中傷などのトラブルが起こりやすい一番の原因ともいえるのが匿名性の高さです。Twitterは本名で登録する必要のないSNSで、自分の身元を明かさずにアカウントを作ることができます。中には、誹謗中傷や悪口を言うためだけのアカウント(=通称裏アカウント)を作って誹謗中傷を繰り返しているユーザーもいるくらいです。

 

発言のしやすさ

Twitterのアカウントは匿名で作れるため、自分の身元がバレないという安心感からつい日常生活では直接口にできないことでも気軽に発言してしまいやすくなります。

 

また、Twitterでの投稿は「つぶやき」と表現されることも多く、その表現の通り、Twitterのユーザーの中には投稿を「つぶやき」や「ひとりごと」のように気軽に投稿する人も少なくありません。

 

誹謗中傷や暴言的な発言も気軽に「つぶやいて」しまうため、トラブルに発展しやすいのです。

 

拡散のしやすさ

Twitterでトラブルが多く見られる4つ目の理由として、Twitterでの「拡散のしやすさ」が挙げられます。Twitterには「拡散=リツイート」という機能があり、他の人の投稿をそのまま自分のタイムライン上に共有することができます。

 

自分が良いと思ったものや共感できる投稿に対して拡散しているユーザーが多いのですが、中には誹謗中傷や根拠のない悪口を面白がって拡散するユーザーもいて、被害者は大きな精神的ダメージを受けてしまうことになります。

 

Twitterで拡散されてしまった内容によって、誹謗中傷を苦に自殺してしまう人が出てしまったり、倒産に追い込まれる会社も存在したりと無視できないトラブルに発展してしまうこともあるのです。

 

Twitterでのトラブルを回避するためにできる対策

Twitterで多くのトラブルが起きてしまう理由については先ほどの章でお伝えしましたが、少しの気配りや注意でトラブルは回避できるはずです。

 

Twitterに限ったことではありませんが、そもそもトラブルにあわないように出来る限り気をつけることが重要です。

 

情報の公開範囲に注意する

Twitter で何かをツイートする際には不用意に個人情報を公開しないことや、投稿から個人情報(住所や職場など)が特定されないかどうか慎重に考えてから投稿することが大切です。

 

また、投稿する際にはその情報の公開範囲についても自覚し注意を払っておきましょう。基本的にツイートはインターネット上のすべての人が見る事ができるという点は、理解できているようで実感が持ちにくい基本的な事実です。このことをしっかりと自覚しておくことが大切です。

 

また、直接的に投稿で個人情報を公開していないと思っていてもGPSの位置情報を含めてツイートしたり、写真に埋め込まれた位置情報から住所が特定されてしまったり、写真に写った風景の一部から住所が特定されてしまったりというトラブルも少なくありません。

 

投稿する際の個人情報の扱いや情報の公開範囲には十分注意することがトラブルを回避するうえで必須になります。

 

相手のことを思いやる

Twitterでのトラブルは基本的に人と人とのコミュニケーションの間で起こっています。ツイートする際には、この投稿を読んだ相手がどのような気持ちになるのか、不快に思われる可能性はないのか相手のことを思いやることも大切なことです。

 

リアルな世界の日常生活では当たり前にできている相手への思いやりが、TwitterなどSNSの世界になると一気になくなってしまうことはよくあることで、それがトラブルを引き起こす原因になっているのは確かでしょう。

 

相手への思いやりを忘れないこと、最低限のモラルを守ることなど、人としてごく基本的な事柄に気をつけるだけでも、無用なトラブルに巻き込まれる可能性を抑えることができます。

 

Twitterでトラブルになってしまった場合に使える対策機能

Twitter には万が一ユーザー同士でトラブルが発生した場合に使える対策機能がいくつか備わっています。これ以上トラブルを大きくしたり被害を受けたりしないために、対策機能を有効に使っていくことが大切です。

 

この章では、Twitterにある対策機能の種類やそれぞれの使い方をご紹介していきます。

 

非公開設定

Twitterの投稿は初期設定のままだとあなたが投稿したツイートは誰でも見ることができるようになっていますが、非公開設定にすることで、自分のツイートをフォローしている人にだけ公開するように設定できます。

 

アカウントを非公開設定にすると、周りからはプロフィールに鍵マークがつき、非公開設定であることが表示されツイートに関しても自分のツイート、いいね、リツイートしたツイートはフォローしているユーザーにだけ見えるようになります。

 

このように非公開設定にすることで、あなたの投稿に対して執拗に誹謗中傷を繰り返してくるようなユーザーとの接点を回避できますし、心無いコメントから自分自身を守ることができるでしょう。

 

非公開設定の設定方法は、「設定とプライバシー」のページで行います。まず右上にある自分のアイコンをクリックし、「設定とプライバシー」メニューを選択します。その中の「プライバシーとセキュリティー」を選択し「ツイートを非公開にする」にチェックすれば完了です。

 

ミュート

ミュートとは、選択した特定のアカウントのツイートを自分のタイムラインに表示させないようにする機能です。

 

見ていてあなたが常に不愉快になったり傷ついたりするツイートばかりをするようなアカウントの投稿はできるだけ見たくないですよね。そんなときはミュート機能を使って見ないようにする方法で回避することができるのです。

 

ただし、ミュートした際に相手にあなたがミュートしたことが直接通知されることはありませんが、例えば相手がした返信ツイートやコメントに対してあなたからの反応がないことで感づかれてしまう可能性があることは頭に入れておきましょう。

 

ミュートの方法は、とても簡単でミュートしたいアカウントのプロフィールを開いて、メニューからミュートボタンをクリックするだけで完了です。

 

ブロック

ブロック機能は特定のアカウントとの関係性を完全に断ち切るための機能です。

 

ブロックすると、相手からのフォローもあなたのフォローも解除されますので、あなたのツイートは相手のタイムラインに表示されなくなりますし、相手のツイートも見られなくなります。

 

さらに、プロフィールページを開いても名前やプロフィール画像以外の情報が見られなくなり、「このアカウントは見ることができません」と表示されます。ブロック中に相手があなたをフォローをしようとすると「ブロックされているのでこのユーザーをフォローできません」というエラーが表示されるようになります。

 

つまり、ブロックすれば相手にブロックしたことがわかってしまうため、ブロックする際には相手とのリアルな世界での関係性を考慮したうえで慎重に判断する必要があるでしょう。ただ、Twitterだけでの関係しかない場合やあまりにもTwitterでの投稿が悪質な場合はブロック機能は有効な方法と言えます。

 

ブロックの設定は対象アカウントのプロフィールページを開き、メニューから「@(アカウント名)をブロックする」を選択するだけでOKです。

 

報告

報告機能は迷惑行為を行っているアカウントを、Twitterの運営会社に通報するための機能です。自分や他のアカウントに対して差別的な投稿や誹謗中傷と取れる内容の投稿をしていたり、違法なサイトへの誘導をするようなスパム行為を行っていたりするアカウントを発見した際に有効な機能です。

 

報告を行うと、報告されたアカウントの投稿内容がTwitter の利用規約に反する行為と認定された場合に、アカウントの利用停止や凍結などといった措置が取られます。

 

ただし、Twitterは複数のアカウントを作ることができるため、問題行動をしているアカウントが凍結されてもすぐに他のアカウントを作って同じような投稿を繰り返す可能性もあることは頭に入れておきましょう。もしそのような場合は次にご紹介する専門家へ相談することも検討したほうがいいですね。

 

報告の手順は対象アカウントのプロフィールページを開き、メニューから「@(アカウント名)をスパムとして報告」を選択してください。

 

Twitter上のトラブルで危険を感じた場合に相談すべき専門家

Twitter上のトラブルはブロックやミュートなどで相手とのつながりを閉ざしてしまえば解決するものが多いですが、中には危険を感じるようなケースもあります。

 

相手からの投稿で精神的に追い込まれそうな場合や、会社が危機に陥りそうな場合は専門家に相談しながら解決していくことが重要です。

 

探偵に調査を依頼して犯人を特定する

Twitterなどの匿名性の高いSNSでのトラブルは犯人を特定するのが難しいという難点があります。素人では嫌がらせを繰り返してくる相手がどこの誰なのか特定することはほぼ不可能でしょう。

 

そこで頼りになるのがSNS調査に強い探偵です。調査のプロである探偵は独自のネットワークを駆使し、アカウントのわずかな手掛かりや投稿内容、投稿日時などから調査を進め、Twitterでトラブルを起こしている犯人を特定することができます。

 

弁護士に相談して法的措置を検討する

誹謗中傷や脅迫を繰り返すような犯人に対しては損害賠償請求や告訴などを検討していくことになると思いますが、その際に頼れるのが弁護士です。

 

損害賠償請求などの法的措置を取る場合は手続きが複雑になりますし、法的知識がないまま進めると不備が出て認められないことがほとんどなので、弁護士に任せて進めることが大切です。

 

なお、法的措置を取る場合は相手を特定できていることが必須になりますので、犯人特定とその証拠については事前に探偵に依頼しておくようにしましょう。

 

まとめ

Twitterを含めSNSでのトラブルは日常的に起きており、利用者の誰でも被害に遭う可能性があります。

 

Twitterを楽しく利用するためにも日ごろからトラブルを回避するための対策を取りつつ、万が一被害に遭ってしまった場合の対処法も頭に入れておくことが大切です。

 

なお、トラブルの内容的に危険性を感じるような場合は一人で抱え込まず、探偵や弁護士に相談して適切に対処していくようにしてください。