
最近では、結婚相手と出会ったきっかけとして上位にランクインしてきているマッチングアプリ。
恋人探しや結婚相手探しにマッチングアプリを使う人は男女ともに急激に増えてきていますよね。マッチングアプリに登録する際、身分証明書などによる本人確認が行われていますし、CMなどのイメージ戦略で安全に利用できるイメージがあること、そして実際にマッチングアプリで出会って結婚した事例が増えていることから、利用者はますます増加傾向にあると言えます。
しかし、利用者が増加するのに伴って大きな問題になりつつあるのがマッチングアプリを介した詐欺事件です。マッチングアプリで出会った相手からの詐欺であるため、相手に好意を持ってしまっている状況だとなかなか詐欺の事実に気づくことができず、被害金額が大きくなってしまう傾向にあります。
今回は、マッチングアプリでの詐欺の中でも結婚詐欺やロマンス詐欺について詳しく見ていきたいと思います。マッチングアプリに潜む結婚詐欺師の特徴や、よくある手口、万が一マッチングアプリで結婚詐欺に遭ってしまったときの対処法などをご紹介していきますので、「もしかしてこの人詐欺師かも・・・?」と不安に思っている方は、ぜひ参考にして正しく対処していってください。
Contents
マッチングアプリでこんな相手に出会ったら要注意!結婚詐欺師の特徴
マッチングアプリを利用している誰もが「自分は結婚詐欺なんかに引っかからない」と思っていると思います。
しかし、詐欺師の手口は巧妙で、どんなに用心深い人でも結婚詐欺被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。誰にでも起こりうる被害なのです。
そのため、どのような人物に注意しなければならないのかを把握しておくことが結婚詐欺被害を回避するうえで重要です。
もし、マッチングアプリを使っていて以下のような人物に出会ったら要注意です。詐欺師である可能性を踏まえて慎重にやり取りするようにしてください。
あなたの理想にピッタリすぎる
マッチングアプリではプロフィールにあなたの理想のタイプについて書いたり、相手に求めるものなどを書き込んだりすることができます。
結婚詐欺師たちはそのような情報を悪用し、ターゲットとなりそうな相手の理想のタイプを調べ上げます。
あなたのプロフィールを読み込めば、どういうタイプの男性OR女性が好みなのか、どういう恋愛観、結婚観を持っているのかを知ることが可能です。それだけの情報を仕入れていれば、結婚詐欺師にとってはターゲットの理想の相手を演じることなど容易にできてしまいます。
そのため、もしあなたの理想にピッタリなお相手からアプローチを受けてももろ手を挙げて喜ぶのは危険です。理想にピッタリな相手が見つかったら誰でもうれしくなって浮かれてしまいますが、一度冷静になって怪しい人物ではないか用心することが大切です。
出会ってからすぐに急接近してくる
結婚詐欺の場合、出会ってから間もないのに急接近し熱烈なアプローチを仕掛けてくることが多いです。
誰でも自分の理想のタイプの異性から熱烈に猛アピールされたら嬉しくなりますよね。はじめは警戒していても「これだけ私のことを想ってくれている人はもう現れないかも」と相手を信用してしまうかもしれません。
しかし、結婚詐欺師は短期決戦を目指しています。彼らはターゲットの理想通りに自分を作り上げることに長けていますがいくらプロといえども、長く付き合えば、どうしてもボロが出てきます。
ボロが出てしまい、ターゲットに逃げられてしまっては詐欺が成功しませんので、じっくりと関係を築き上げる通常の恋愛ではなく、出会ってすぐに交際し、婚約・・・という異例のスピードで展開を進めようとしてきます。
そのため、マッチングアプリで知り合ってまだお互いのことを良く知らないはずなのに「本当に素敵だね」「好きになっちゃった」などと猛アピールをしてくるような相手は結婚詐欺師の可能性が高いので要注意です。
お金を持っているアピールをする
マッチングアプリに潜む結婚詐欺師は、お金を持っているアピールを様々なところにちりばめています。例えば、プロフィール写真に高級車や高級時計を映していたり、年収の欄に高額な金額を載せていたり、職業を経営者と偽っていたり、とにかくお金に困っていないという印象を植え付けています。
なぜなら、経済的に余裕があるように見せかけることで、今後ターゲットにお金を要求したときに備えて「お金が足りていない状況は一時的なもの」と思わせることができます。
普段はお金に余裕があると思わせておけば、お金を貸してもすぐに返してもらえると錯覚させることができますので、追加で高額なお金を要求しても渡してくれる可能性が高くなるのです。
さらに、「一時的にお金に困っていてかわいそうな恋人を助けたい」と母性本能をくすぐり、スムーズにお金を引き出させることも期待しているのかもしれません。
第三者を含めた関係性は避けたがる
結婚詐欺は総じて第三者との関係を避けたがります。なぜなら、第三者が入り込んでしまうと、結婚詐欺に気づかれてしまうリスクが高くなりますし、自分という存在を知る人物が増えて後々足がつく可能性が出てきてしまうからです。
結婚しようという話が出てきているのにも関わらず、あなたの両親や親友たちに会ってくれない場合は、結婚詐欺の可能性が高いと考えられます。
お金を受け取るまで頻繁に会う
結婚詐欺師は、交際が無事にスタートすると頻繁にデートに誘ってきます。デートに誘うことで、よりターゲットの心に入り込み、自分との関係性を深めてお金を要求しやすい土壌づくりをしているのです。
もう一つの目的としては、ターゲットのプライベートをほぼすべて自分に使わせることで、他の人との関係を疎遠にするという狙いもあります。
他の人との関係が希薄になっていけば、どんどん自分に依存させることができお金の要求が通りやすくなりますし、友人から孤立させておけば、のちのち詐欺トラブルに気がついても誰かに相談するまでの時間が遅くなり逃亡しやすくなるからです。
個人情報は教えてくれない
マッチングアプリに潜む要注意人物として、個人情報をほとんど教えてくれないというケースがあります。
実際、結婚詐欺の被害に遭った人の中に「相手のLINEしか知りません」という人も大勢いらっしゃいます。
結婚詐欺師は、ターゲットから大金を奪い取った後は行方をくらまさなければなりませんので、どこの誰であるかという個人情報を教えるわけにはいかないのです。
関係が進んでいっても電話番号すら教えてくれなかったり、住んでいる場所や勤務先も曖昧にしか答えてくれなかったりするようであれば、詐欺師である可能性を疑ったほうがいいかもしれません。
マッチングアプリで結婚詐欺の被害に遭ったらどうすればいい?
マッチングアプリで結婚詐欺に遭ってしまった場合、相手への好意や恋心がすでに芽生えてしまっているので、なかなか被害に気がつくことができなかったり、怪しいと思っても「そんなはずはない」と被害を認めたがらなかったりして、気がついた時には取り返しのつかないくらいの大金を奪い取られてしまっているケースがあります。
こうなってしまった場合は、泣き寝入りするのではなく、しっかりと対処して被害金額を少しでも取り返せるよう行動を起こしていくべきです。
この章では、マッチングアプリで結婚詐欺に遭ってしまった場合にどのような対処をしていけばいいのか、具体的に見ていきましょう。
相手と連絡が取れる場合
結婚詐欺に気がついたタイミングがまだ相手との連絡が取れる段階であれば、できるだけ早く相手に関する情報を教えてもらうよう頑張ってみてください。
LINEだけでなく、電話番号や住所、勤務先などあらゆる情報を集めてください。その際「結構な大金だから家に直接持っていきたいんだけど」などと詐欺師にもメリットがあるような伝え方をすると住所や電話番号の情報を入手しやすくなります。
また、詐欺師とまだ連絡が取り合えるのであれば、早めに専門家に相談して専門的な方法で相手の素性を突き止めることも可能です。
たとえば、相手に「まとまったお金を貸せそうなんだけど直接会えるかな?」と伝えて呼び出し、待ち合わせ場所まで探偵がこっそり同行して、その後詐欺師を尾行して住所や勤務先などを突き止めるという方法も可能です。
いずれにしても、まだ詐欺師と連絡が取り合えるのであればできる限り連絡を途絶えさせないよう、相手に警戒心を抱かせないよう注意しながら、専門家と一緒に解決を目指していきましょう。
相手と連絡が取れなくなった場合
もし、すでに詐欺師と連絡が取れなくなってしまった場合はどうすればいいのでしょう。この場合も泣き寝入りする必要はありません。その時点でわかっている範囲の情報から、詐欺師に関しての身元調査を行っていきます。
ただ、結婚詐欺師がターゲットに与えている情報はかなり少ない場合が多いですし、教えてくれていても架空の情報だったり嘘だったりすることが多いので、このような状況から詐欺師の身元を割り出すのは難易度が高くなってしまいます。
ただ、マッチングアプリで出会った詐欺師の場合はネット上であらゆる詐欺を行っている傾向がありますので、マッチングアプリに登録されている情報を手掛かりに、TwitterやInstagram、Facebookなどでも同じように結婚詐欺をしていないかSNS上で探っていくことは不可能ではありません。
そのため、相手と連絡が取れなくなってしまった場合は、SNS上でのネット調査に力を入れている探偵にできるだけ早く相談しに行くのがベストです。ネット調査に強い探偵であれば、残された少ない情報からでも犯人を突き止めることができる可能性が期待できます。
マッチングアプリで結婚詐欺に遭った場合に相談できる専門家
結婚詐欺に遭ってしまうと、愛していた人から裏切られたショックと、詐欺に遭ってしまったという惨めさでなかなか相談できずに一人で抱え込んでしまう方が多いです。
しかし、相手はプロの詐欺師ですので、ご自身で解決しようとしても、どこの誰なのか突き止めることそら難しく、泣き寝入りするしかなくなってしまいます。
そこで、結婚詐欺に遭ったと気がついたらすぐに専門家に相談しておくことが重要な解決方法となります。ここでは、被害に遭った時に相談できる専門家について見ていきましょう。
国民生活センターに相談する
専門家とは少し意味合いが違いますが、マッチングアプリで詐欺に遭った場合は国民生活センターに相談する方法があります。
国民生活センターの消費生活センターでは、商品やサービスなどに関する苦情や契約の正当性についての問合せなどの相談を専門の相談員が受け付けています。
どこの消費者生活センターに電話すればいいかわからない場合は、消費者ホットライン(188)に電話をすれば最寄りの消費生活相談窓口を紹介してくれて、詐欺を含むあらゆる消費者トラブルに対してアドバイスをくれます。
場合によっては詐欺に対処するための専門機関の紹介や業者との交渉なども行ってくれます。
警察に相談する
マッチングアプリで結婚詐欺の被害に遭ってしまった場合は、警察に相談する方法もあります。その場合、被害に遭ったことがわかる証拠を持って警察署の被害相談窓口に行きましょう。
相手に関してわかっている情報や、渡してしまったお金の詳細なデータなどを持っていくと警察も対応してくれる可能性が高くなります。
もし、結婚詐欺かどうかはっきりわからない段階だったり、証拠がほとんどなかったりする場合は、いったん警察相談窓口(#9110)に電話をして対処法を相談する方法もアリです。警察相談窓口は110番通報と違って、犯罪の可能性のあるトラブルについて気軽に相談できる窓口なので、仮にまだ被害に遭っていなくても相談することができ、アドバイスももらえます。
結婚詐欺であることを証明でき、被害についても証拠が揃っていれば、被害届を受理してもらえて犯人を逮捕するために動いてくれることも期待できるでしょう。
弁護士に相談する
マッチングアプリの結婚詐欺でお金を取られてしまい、その騙し取られたお金を返してもらいたい場合は、法律のプロである弁護士に相談するという方法もあります。
特に、結婚詐欺によるデート商法の場合は、弁護士を通じて交渉することで返金や契約解除できる可能性が高まりますので、検討する価値はあるでしょう。また、売買契約が成立しているようなケースでクーリングオフの期限を過ぎてしまっている場合にも、弁護士を通じて契約の解除を求めていけば、お金を取り戻せる可能性も高くなります。
探偵に相談する
マッチングアプリで結婚詐欺の被害遭った場合に犯人を訴えたり奪われたお金を取り戻したりする際に重要となってくるのが「証拠」です。
「自分がされていたことはマッチングアプリの結婚詐欺である」という証拠が必要ですし、訴えるためには、どこの誰が犯人で、犯人であるという証拠を掴むことが必要不可欠なのです。
そしてそれは、警察や弁護士ではなかなかできません。どちらも「詐欺の証拠」「犯人の証拠」があって初めて動き出してくれるからです。
犯人を訴えたいと考えている方や、奪われた金銭を確実に取り返したいと考えている方は、探偵に調査を依頼して証拠を集めてもらうことをお勧めします。
まとめ
マッチングアプリには、もちろん純粋に恋人や結婚相手を探しているユーザーもいますが、中には結婚詐欺のターゲットを探している詐欺師も混ざり込んでいます。
結婚詐欺には引っかからないように十分注意していくことが何より大切なのですが、万が一詐欺の被害に遭ってしまったらできるだけ早く専門家に相談し、適切に対処していくことが必要です。
もし、マッチングアプリで結婚詐欺に遭ってしまい、騙し取られたお金を返してもらうために訴訟を起こそうと考えているのであれば「それが結婚詐欺である」という証拠や「その人物が犯人である」という証拠が重要になってきます。
ネットトラブル調査に強い探偵であれば、マッチングアプリ内だけでなくTwitterやFacebookなどあらゆるSNS上を調査して手掛かりを掴んでいきますので、まずは一度ご相談いただければと思います。